八話 ページ8
(^q^)だよん
＿＿
『…え、』
その手の意味を理解するのに数秒かかり、気付けば私は留美子に目で助けを求めていた。
「…手よ。手」
おそ松様には聞こえないような、小さな声で私に言ってきた留美子。
手を…？
『……
ぁ、あ、すいません！察するのに時間かかりましたっ！』
慌てておそ松様の手を握る。
「…ぷぷ…」
『、、、へ』
「あはははははっっ、君面白すぎっ！」
ひーひー言いながら笑うおそ松様に、少し緊張がほぐれた気がした。
「じゃあ、行こうか。君も」
私の手を握り、留美子にひと声かけてから森の奥へ進んでいく。
奥に進めば進むほど、暗く、虫も鳥もいなくなっている。
移動している間、おそ松様も留美子も、何も喋らない。
あぁ、気まずい。
＿＿十分ぐらい歩いただろうか。
森の中を歩いていると、急に開けた場所に出た。
その奥に、お社らしき建物が。
「っし、着いたぞ！ちょっと待っててな！」
そう言っておそ松様はお社の中に入っていった。
おそ松様の姿が見えなくなった瞬間、視界がぐらっとゆがんだ。
何かと思えば、留美子が私の胸倉を掴んでいたのだ。
「今からいうことを必ず聞けよ。おそ松様含め、六人の妖怪たちの嫁は、二人もいらない…。
だからおそ松様達の話し合いで、気に入った方を嫁として生かし、気に入らなかった奴を殺めるらしい。
私はもちろん死にたくない。だから、お前は黙ってろ。ずっと、おそ松様たちを無視してろ。
そして嫌われろ。
今のところ、お前の方が気に入られてるらしいけど、そんなの許さねぇから」
低い声で、脅すようにぼそぼそと話す留美子に、恐怖を越えた何かを感じた。
私を睨む目は、視線だけで人を何人か殺せそうなほど。
その時。
にゃー…と、足元から猫の鳴き声が聞こえた。
「…鬱陶しいわね、どっかいけよ」
そういって留美子は猫を蹴ろうとした。
『ちょっと、やめなさいよっ！』
大の猫好きの私には猫に乱暴するなんて許せない行為で、気付けば猫に抱きつき代わりに私が留美子に蹴られた。
あぁ、最悪な人だな。
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里(プロフ) - 続編気になるーみたいな (2018年7月16日 8時) (
レス) id: 193caf1039 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - このお話の続きがほしいです(TT) (2018年4月24日 8時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続編が欲しいです！ (2017年12月8日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
トランペット - とても面白かったです！このお話の続編を見てみたいです。無理かもしれませんがお願いします。頑張って下さい！ (2017年9月24日 14時) (レス) id: c093bb2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
聖火(プロフ) - おいらもがんばるんば (2017年6月11日 0時) (レス) id: b8079ba690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(^q^) x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/
作成日時：2017年4月24日 17時
