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三十二話 ページ32

(^q^)、だと思うじゃん?…(^q^)ですけど。
_


『ただいまッ!』

家の横開き玄関を勢い良く開ける。

するとそこには寝込んでいるお母さんと、それを看病しているお父さんが見えた。
二人は私の方を見て目を見開く。

…何日ぶりだろうか。


「A…!!」

「A…、帰ってきたのか…!」


二人のもとに駆け寄り、抱きつく。久し振りの家族の温もりに涙がでそうになった。


「…留美子ちゃんも、こっちおいで?」


お母さんが優しく微笑みながら留美子を手招きする。
すると留美子は私に抱き着いてきた。


「…私は、Aの温もりで十分です。家族の輪に入り込むのも嫌なので」

『留美子ってそんなこと言えたんだね』


「な、なんですって!?」



留美子に「お仕置きだっ」と脇腹をくすぐられる。

それを見てお父さんとお母さんが微笑み合う。
…なんて幸せな空間なんだろう。


留美子とじゃれあって、幸せに浸る。

四人で笑いあう。…幸せだ。



だが、そこに邪魔が入った。


「すいません」

「はい」


ガンガンガンッと荒く扉を叩いてくる。

どうやら数名の男性のようだ。
お父さんが小走りで玄関に向かう。


「何用ですか_うわぁっ!!」


どかどかと大きな音を鳴らして
村の男たちが次々と部屋に入ってきた。


「お前らか。裏切り者は」


「…裏切り者って、どういうことです?」


静かに、怒った口調でお母さんが問う。
が、構わず男は怒った顔で続ける。


「勝手におそ松様たちから逃げよって…、いますぐそいつらをとらえろ!」


一人の男を合図に、四人ほどの男が留美子と私に近づく。



お腹に強い衝撃。




目の前がぼやける中、最後に見たのは、泣きわめく母親だった。

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(プロフ) - 続編気になるーみたいな (2018年7月16日 8時) (レス) id: 193caf1039 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - このお話の続きがほしいです(TT) (2018年4月24日 8時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続編が欲しいです! (2017年12月8日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
トランペット - とても面白かったです!このお話の続編を見てみたいです。無理かもしれませんがお願いします。頑張って下さい! (2017年9月24日 14時) (レス) id: c093bb2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
聖火(プロフ) - おいらもがんばるんば (2017年6月11日 0時) (レス) id: b8079ba690 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:(^q^) x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/  
作成日時:2017年4月24日 17時

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