一話 ページ1
(^q^)だよ。田舎に住む人ごめんなさい、先に謝っておきます。
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暑い日が続くこの春。
高校の卒業式を迎え終わった私は、親の都合である村に引っ越すことになった。
ここはお父さんの実家で、とてもド田舎。
一通り写真は見せてもらった。感想を一言でいうと「無」。
コンビニはないし、インターネットはないし、ゲームもテレビもない。
やることと言えば川で寂しく水遊び。東京に住んでいた私にとってまさに地獄。
なぜこんなところ引っ越してきたか?
…お父さんのお母さん、おばあちゃんが緊急の用事があるんだって。
どうやら私に用事があるようで。正直、迷惑だった。
仲いい友達とも別れちゃったし、ここ何もやることないし。
別に引っ越さなくてもよかったじゃん。ここに来て、用事がすんだら帰ればいいじゃん。
そうお父さんに伝えたら、おばあちゃんが用事は簡単には済まないからもうここに住めばいいなどと言ったそうだ。
それをまんまと飲み込んだお父さん。一生恨む。
揺れる車の中。私は外を見ながらふてくされていた。
「そんな顔しても無駄よ?A。」
お母さんがバックミラー越しに話しかけてくる。
『だってぇ…』
「もう高校生なんだから。おとなしく現実を受け止めなさい」
『死ぬ直前とかに言うセリフでしょ、それ』
いいからそんな不細工な顔止めなさい、とか言ってくるお母さんをガン無視して外を再度見る。
あぁ、もう嫌だ。見る限り田んぼ、田んぼ、田んぼ。
田んぼと木製の家しか見えない。あとは山、川、森ぐらい。
…ほんっとに何もない。
「ははは、たまにはこんな生活もいいんじゃないか?最近の子はネット依存者が多すぎるからなぁ」
はははーとか笑うお父さんに殺意が沸いたのは秘密。
…ネットが最高すぎるから依存しちゃうんだ。
「さてと、もうすぐ着くぞー」
『最悪ー』
「そう言わないの」
お母さん、私、とりあえず帰りたいです。
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里(プロフ) - 続編気になるーみたいな (2018年7月16日 8時) (レス) id: 193caf1039 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - このお話の続きがほしいです(TT) (2018年4月24日 8時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 続編が欲しいです! (2017年12月8日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
トランペット - とても面白かったです!このお話の続編を見てみたいです。無理かもしれませんがお願いします。頑張って下さい! (2017年9月24日 14時) (レス) id: c093bb2ad6 (このIDを非表示/違反報告)
聖火(プロフ) - おいらもがんばるんば (2017年6月11日 0時) (レス) id: b8079ba690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:(^q^) x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/
作成日時:2017年4月24日 17時