美門翼には双子の妹がいました。〜立て籠り事件版 〜

事件前の出来事2 ページ38

アーヤ視線



そして、次の日。

私達は若武の家の書斎に集まった

でも集合時間になっても翼と花音ちゃんが来なかった

若「遅い。」

若武もピリピリしていた

そこに上杉君が何か言おうとするたびに誰かが阻止しているから問題なく収まってるが

皆どーしようって感じだった

その時廊下を歩く音が聞こえた

きっと翼と花音ちゃんだ!!

そう思って皆顔を明るくしたがドアが開いてからビックリした

だって花音ちゃんは翼におぶられてて、しかも翼は紙を丸めたようなものを持っていた

翼「若武、花音休ませてやりたいんだけど毛布とかある？」

翼がそう言うと若武は言われた通り毛布を持ってきた

それでソファーに花音ちゃんを翼がおろしてそこに毛布をかけた

花音ちゃんはぐっすりと眠っている

上「なんでこーなったんだよ」

上杉君が呆れて聞くと翼は苦笑いを浮かべた

翼「これ作ってた」

そう言って翼は丸まった紙を開いた

そこには細かく色々と書き込まれていた

翼「若武が花音に予知しといてって言ったじゃん？それまとめたんだ。花音は能力使いすぎてバッテリー切れ状態。会議は絶対行くって言い張って来る途中に倒れた」

えぇ?!

「すっげぇ、確かに細かく予知されてんな」
「能力って使うと体力使うんだ...」
「ってかそれをここまで運んできた美門もすげぇ」

私は花音ちゃんを見た

目の下にはクマが出来ていて昨日あんまり寝てないことが分かった

もしかして昨日私と約束してくれたから？

いや、ただ翼にほめられたかったとか？

若「とにかく!!ノンの犠牲を無駄にしないように俺達は会議するぞ!!美門、その表の事説明出来るか？」

すると、分かったと言って翼が表を床に広げる

生き残りゲームと黒板に書いてあるのがスタートらしい

で、最終日に私が吉村先生に刺されるという

小「この七鬼と美門兄妹含めた７人は何をしてるんだろう？」

それに花音ちゃんはぐったりしていたらしい

忍「これさ、立花が吉村に殺される前に逃げれねーの？」

忍がそんなことを言った

でも、逃げようにも逃げられないんじゃないの？

立て籠りなんだから

小「逃げようとしたら教室ごと爆破するって書いてあるよ？」

そーだったぁ...。

それでどーしようか考えていると上杉君が口を開いた

上「この際学校爆破させちゃえば？」

え...？

若「お前、何考えてんだ？んなことしたら死ぬだろ」

若武が信じられないと言った顔で言った

花「それいけるかも」

花音ちゃんがそう呟いた

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