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67)学長と不思議な生徒 ページ19

――――――それは、悠仁の生存を隠していた頃のお話

「・・・・・・・・・・・」

夜蛾は自分の前にちょこん、と座る少女を見つめる

「悟・・・五条はどうした」

「・・・用事、出来たから・・・先行ってて・・・言われた・・・」

「(怒)」

Aは渡されたメニューを見ていた

「・・・・虎杖 A」

「?」

メニューから顔を上げる

「・・・君から見て、この呪術師の世界はどう見える」

「?呪術師の、世界・・・?」

Aは夜蛾を見つめ、ふむ、と考える

「・・・“呪い”に対して、人は、知らなさすぎる」

茶色の瞳を夜蛾に向ける

「術師が、いて、奇怪な、死亡や、失踪、数多な出来事が、起きている、のに、その存在に、気付かない・・・知らない人が、沢山いる・・・」

「そうだな、術師はマイノリティな存在だ」

「負の連鎖・・・その背後にいる、存在を・・・隠していても・・・いずれは、知られる出来事が、起きる・・・なら、今から出来る事を、するべき・・・」

「・・・・・・・・・・」

考える夜蛾

「・・・わらび餅」

「わらび餅か・・・・ん?わらび餅?」

夜蛾がAを見ると、メニュー表のある所を指す彼女が己を見ていた

「・・・せんせ、が、わらび餅、食べさせて、くれる・・・言った・・・」

「・・・・・・・そうか、ならそれは悟が来てから沢山頼むがいい。夕食は食べたのか?」

ふるふる、と首を横に振る

「なら先に食事にしよう。嫌いなものはあるか?」

「・・・ない・・・美味しいもの・・・好き」

「そうだな、ここはどれも美味い」

夜蛾が人を呼び、色々注文する

暫くしてテーブルにいっぱい料理が並ぶ

「好きに食べるといい」

「・・・いただきます・・・」

手を合わせ、手前にあったお吸い物に口をつけるA

「♪」

ほわほわと花を散らすように食べるAに夜蛾は今までいなかったタイプの生徒に、ほわっとした

「おい、しい・・・」

お刺身を食べる

「これも美味いぞ、カブと柚子の酢の物だ」

「・・・柚子・・・好き・・・」

「よかったな」

煮物も、焼き物も、何でも食べるA

「その細さでよく食べるんだな」

「・・・・摂取と、消費が、合ってない・・・言われた・・・」

「そうか。これも食べるといい」

「ん」

「お待たせー、って、もう食べてたの?」

「遅いぞ、悟」

「お客さんの相手をしてたんですよー、美味しい?A」

「せんせ、わらび餅」

「はいはい、頼んであげる」

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mythos(プロフ) - 悟・・・宿儺・・・(;一_一) (11月3日 13時) (レス) @page43 id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 更新待ってます…!!!! (7月30日 5時) (レス) @page28 id: 345da165ee (このIDを非表示/違反報告)
松前菊(プロフ) - やだもう、好き……好きすぎるこの作品……!! (6月4日 10時) (レス) @page23 id: 4c0d3a01c3 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉん鴉(プロフ) - 好きです!!!!!!ありがとうございます!!! (5月23日 19時) (レス) @page17 id: ecacc3dc55 (このIDを非表示/違反報告)
-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます! (5月7日 20時) (レス) @page11 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2023年4月16日 12時

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