声をかけた ページ6
nightmare said
…nightmareだ。
俺はとあるニンゲンをいつも見守っている。
と言っても守護霊みたいな感じではないけどな
いつも影に潜んでいる。
ストーカーではない。
断じて。
ただ、そいつの親に、逝き側に頼まれた。
“見守ってやってほしい。そして、危ない目にあったり、困っていたら助けてやってほしい“と。
らしくねぇけど、そいつは唯一まともにできたニンゲンの友人だった。
だから願いを叶えてやってるわけだ。
まぁ、危ない目って知れてるけどな。
痴漢しようとした奴は目が覚めない悪夢を見たり、事故に遭ったりしているが
あら不思議。
今日はアイツの高校の入学式の日だ。
と言っても入学式というより、ガイダンスだがな。
あっ家出て行った。
『…行ってきます』
本来だったら送り出されるはずなのに。
誰もその言葉をかけてやれなかった
…正直、声を出そうか迷った。
別に、俺たちの存在を知られても構わない。
まぁ、そしたらアイツがこっちに来てもらうことになるが…
でも、言いたかったから言う
「…行ってらっしゃい」
そしたら、驚いた顔をして学校へ向かった。
さて…俺もついていくか。
着いた。
アイツから負の感情が少し漂ってくる。
嫌なのだろうか。
だが、意を決したかのようにドアを開け、席に着いた。
クラスはとてもポジティブに溢れて吐きそうになったため、crossと変わろう…
後で報告貰うだけだしな。
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作者名:宵月暁 | 作成日時:2021年3月9日 22時