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第2章 ページ38

こんな味してたっけ? 青いトマトで作れば青くなるのかな? とかよく分からない疑問が次々に上がっては消えていく。

「トマトジュースって意外と美味しいんだね」
飲みかけの缶を傾ける。
もっと、なんて言うかトマトと砂糖が大量に入って甘ったるいか新鮮なの使いすぎてすっぱいのかと勝手に思ってた。
「さっぱりしてる」
そう呟いた。

「さっぱり? そうかそうか、そのような味になるんじゃな」
「え?」
今知ったような反応をする零に対してきき返すように短く声を上げる。
すると、特に何もなかったかとような顔で
「新しい味になったと、パッケージにあったんじゃよ」
と、そういう。
トマトジュースの味をリニューアルって面白い製造会社なんだろうね。
「へえ。新種のトマトでも使ってんのかな? 鉄分多めの」
「そうかもしれんな」
うなづきながら、口の中に残る鉄の香りに対する疑問を自己完結した。

零はしばらくすると出て行き、入れ替わるこのように凛月が入ってきた。
手に持った丸いトレーには、底の深いお椀のようなものが乗せられていた。おかゆ、かな?
そういえば、おかゆもあんまり食べたことないな。風邪引いても食欲はいつもあったからそんな作ってもらってなかったしね。

あれ、こうやって昔のこと思い出すってことは死ぬのかな?!
走馬灯!? えー嫌だ。まだ若いんだから。


**

あんなこんなありまして、あと少しで帰れる季節となりました。……と言っても9月になって夏休みが終わったってしばらく経ったくらい。

あの日から夏休みはほとんど家に出ず、学校行って帰ったら一歩も家を出ないという生活を送っている。
どうにも具合が優れないというか気が重いのは、情が湧いて帰るのが寂しく感じているからだと思うけれど……なんというか、行動する気がしないんだよね。

今も学校から帰って、そのまま部屋まで倒れこむみたいに入ってひんやりとした床でぶっ倒れてる。

「本当、死にぞぉおう」
苦しみ悶える風の声を出し、手足をカエルのように動かした。
……どうしてだろう? 馬鹿さは変わってないんだよなぁ〜。こんな状態でも床泳ぐとか、自分でも頭抱えるくらいじゃない?!

「うぅっ……!」
そんなことを考えたまま、泳いでいると足に鋭い痛みが走る。

吊った吊った!! 足つった!痛い!
海(床)で溺れ始める私。
ちょっと、誰か陸に船に引き上げて……!

「まじで死ぬ!」
冗談じゃなく痛すぎる。

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ももいちご。(プロフ) - 柊葉 美恋さん» いえいえ! 頑張ってください(^^♪ (2017年5月28日 23時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - ももいちご。さん» 擬人法と情景ですね…ありがとうございます!お礼遅れてしまい申し訳ありませんでした!これからも頑張ります。 (2017年5月28日 22時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - 少しずつ入れていくといいのかもしれません。あと、擬人法もあったほうがより味のある小説になると思います!! このくらいのアドバイスしか出来ませんが、これからも更新頑張ってください(´˘`*) (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! あんスタは友達が好きなので少しは分かりました! 面白かったです! 1つアドバイスさせていただくならば「情景」が物足りなかったかな…と。しかし入れすぎてもこの小説の雰囲気を壊してしまうので、 (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - 日向サクさん» コメントありがとうございます!背後からギュは王道よね〜。期待に答えられるよう零が登場してくるところを増やして行きます!これからも宜しくお願い致します! (2016年10月19日 18時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊葉 美恋 | 作者ホームページ:(*/□\*)  
作成日時:2016年10月10日 15時

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