妖精の尻尾の姫_4章【FAIRYTAIL】 (ページ11)

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私達に任せろページ11

ガルナ島月の神殿付近――
グレイ達は異変が起きた遺跡を、
その場で立ち止まって見つめていた。

「アレ?えーっと…遺跡が傾いて…る?」
　
「どうなってんのー?」

「ナツだな」

「あぁ」

「どうやったか知らねぇが、
　こんなデタラメするのはアイツしかいねぇ。

　狙ったのか偶然か…どちらにせよ、
　これで月の光はデリオラに当たらねぇ」

「あちこち壊す癖が、
　こんなところで役に立つなんて…」

「オイラ知ってるよ。
　こういうの伏線って言うんだ!!」
　
すると、
グレイ達の側の草むらが
突然揺れ始めた。

「危ない!!」

「きゃあぁぁっ!!」

「うわぁぁっ!!」

エルザはそう言って、
ルーシィとハッピーを押し飛ばした。

グレイとエルザに向かって
何本もの短剣が投げられたが、
2人はそれを軽々と避けた。

「何者だ!!」

「見つけたぞ!妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)!!」

「零帝様の邪魔は許さん!!」

草むらから現れたのは、
月の雫(ﾑｰﾝﾄﾞﾘｯﾌﾟ)の儀式を
行っていた覆面集団だった。

「コイツ等…」

「リオンの手下か」

「囲まれちゃった!!」

「あい」

「ここは私達に任せろ」
　
「エルザ…」

「行け、グレイ。
　リオンとの決着をつけて、
　さっさとAを取り戻して来い」

「大丈夫!あたし達もいるから行って!!」

「あい!!」

ルーシィは鞭を、
ハッピーは頭と骨だけが残った魚を
構えながらそう言った。

エルザ達の言葉にグレイは頷くと、
遺跡に向かって走った。