出発�� ページ45
「オ…オイ!!
はやまるなっ!!!
死にてぇのか!!?」
グレイは慌てて、
ナツを止めようとした。
「前やり合った時は負けたが…
もうあの時とは違う!!
今度こそ勝ってやる!!!」
「そうだな…
確かにお前は成長した。
私は些か自信がないが…
良いだろう、受けて立つ」
「自信がねぇってなんだよっ!!
本気で来いよな!!!」
「ふふ…分かっている。
だが、お前は強い…
そう言いたかっただけだ」
「おしっ!!燃えてきたァ!!!
やってやろうじゃねーかっ!!!!」
エルザはナツに微笑んだ後、
今度はAとグレイに視線を向けた。
「グレイ…お前も勝負したいのか?私と」
その言葉を聞いた途端、
グレイは速攻で首を横に振った。
「では…Aはどうだ?」
『えっ!?私…?』
話を振られるとは
思っていなかった様で、
Aは困惑していた。
するとエルザは、
Aを見つめながら
とんでもない発言をした。
「いや、Aには私から申し込もう。
久しぶりに手合せしてくれないか?」
「「「「えっ!!??」」」」
「あの頃に比べて、
私もだいぶ腕を上げたと思う。
A…私と勝負してくれないか?」
『前に勝負した時は、
おじいちゃんに止められて
結局決着つかなかったもんね。
じゃあ…ナツに勝ったら久々にやろっか!!』
「えっ!?Aとエルザさんって、
前にも勝負した事あるの!!?」
「Aとエルザは、
昔よく勝負してたんだ!
実力は五分五分って感じだけど、
今のところAが勝ってるんだよ!!」
「えぇー!!?
でも2人は親友なんでしょ?
勝負する必要なんてないのに…」
「Aとエルザは、
お互いを尊敬し合ってるからこそ
勝負するんだよ!」
ハッピーの言葉に、
ルーシィは驚きを隠せなかった。
ナツとグレイが恐れる、
エルザと互角のAの強さとは――
「楽しみにしてるぞ」
『私だって!!』
Aとエルザは、
ナツ達を他所に笑い合っていた。
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年3月11日 19時
