謎の魔導士達�� ページ35
「A、グレイやるぞ」
『うん!
ハッピーを返して貰わないとね!!』
「オレに命令してんじゃねぇよ」
A達はそう言って、
襲いかかってきた魔導士の攻撃を避けていった。
「喰らえ!サンドボム!!」
「ナツ!!」
ナツは砂で出来た球体の中に閉じ込められた。
『ナツなら大丈夫!
ルーシィはハッピーをお願い!!』
「うん!」
ルーシィが返事をした瞬間、
Aの前に2人の魔導士が立ちはだかった。
『はぁぁあっ!!』
「おりゃぁぁあ!!」
Aとグレイが魔導士を倒している間に
ルーシィはハッピーの側へ行き、
ハッピーの身体に
巻きついている縄を解いていた。
「うわー!ルーシィに食べられるー!!
食べられるならAが良いよー!!」
「うるさい!ネコ!!」
「オニクゥゥゥ!!」
「きゃぁぁあっ!!」
ルーシィとハッピーの目の前に
鳥?の姿の魔導士が現れたが、
Aがそれを蹴散らした。
一方、その頃――
水晶玉を持って運勢を占っていた魔導士を
グレイが体術で倒していた。
「2人とも魔法を使わずに…凄い!!てか、服」
「うおっ!!?いつの間に!!」
「何モンだ!?コイツ等」
ドカンッ――
突然ナツが閉じ込められている
砂の球体が爆発した。
「ヒッ!!」
「行くぜェー!火竜の鉄拳!!」
ナツが残りの魔導士を倒すと、
Aとルーシィは
魔導士達を木に縛って拘束した。
「雑魚相手にマジになってんじゃねぇよ」
「テメェ、その口燃やしてやろうか?」
「燃えねぇよ、テメェのぬるい火じゃな」
「あぁ?んだと!!?」
ナツとグレイは再び喧嘩を始めた時、
拘束した魔導士の1人が小さく何かを呟いた。
「ラ…ラ…」
「ララ?」
「ララ…バイ…が…」
「あぁ?」
「ララバイ?」
『みんな!この人達から離れて!!』
突然Aがナツ達に向かって
拘束した魔導士達から離れる様に言った。
すると、
魔導士達の頭上に手の様な影が現れ、
一瞬にして地面に沈んで姿を消してしまった。
「何よアレ…」
「誰だ!?」
「もう気配が消えてる…
めちゃくちゃ逃げ足が早ェ奴だな」
『でも、とりあえずみんなが無事で良かった…』
「くそっ!訳分かんねぇ!!」
「ララバイ…」
『ルーシィ、どうかしたの?』
「あ…ううん、何でもない!!
(ララバイ…何処かで聞いた事ある様な…)」
ルーシィは少し考え込んだ後、
A達の方へ駆け寄った。
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年3月11日 19時
