帰還の知らせ�� ページ32
「【何でパンツ!!?】
と申しております。」
「トイレ探してたんだよ!!」
「見つける前に
何でもう脱いでんだよテメェは!!
そもそも、こんな森に
トイレがある訳ねぇ!!!!」
「テメェこそ、
人のトイレの邪魔すんじゃねぇ!!」
2人の言い争いが始まってしまったが、
内容が恐ろしく幼稚なものだった。
『グレイー!!何処にいるのー?』
ルーシィがナツとグレイの喧嘩を見ていると、
森の奥から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「この匂い…Aだ!!」
『グレイー?
良かった、ここにいたんだ…きゃっ!』
「Aー!」
Aは突然ナツに抱きつかれた。
『ナツ!?それに、ハッピーとルーシィも!!』
「A、こんな所で何してるの?」
「Aー!」
Aの顔を見るや否や、
今度はルーシィが抱きついてきた。
『2人ともどうしたの?』
「「会いたかったぞー!!/よー!!」」
『えーっと…
とりあえず、
落ち着いて話が出来る所まで行こっか?』
ハッピーが魚を釣りたいと言ったため、
道から外れた崖の方へと移動した。
そこで、Aとグレイは
ナツ達からエバルー屋敷での
出来事を聞いていた。
エバルー屋敷に
"メイドゴリラ"がいた事や
ナツとハッピーに騙されて
ルーシィがメイドになった事…
そして、
依頼書に書かれていた
例の本に仕掛けがあった事など――
とにかく色々あったらしい。
『ルーシィ達、大変だったね』
「本当に!
でも、Aは行かなくて正解だったわよ。
Aのメイド姿見たいー!って
ナツが言い出してね…
それで、
Aを仕事に誘おうとしたらしいけど、
突然Aを危ない目に遭わせたくないとか
何とか言い始めてね…
てか、あたしは
危ない目に遭っても良いのかしら!!?」
「お前、んな事でAを誘おうとすんなよ」
「あぁ!?
つーかお前は、
いつもAと仕事に行きやがって…
Aがいねぇとお前は仕事行けねぇのかよ?」
「んだとコラァ!?
オレ達はチーム組んでんだ!!」
『2人とも喧嘩は止めて!!』
「Aとグレイがチーム?」
Aが2人の喧嘩を止めて溜息を吐いた後、
ルーシィに説明を始めた。
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年3月11日 19時
