帰還の知らせ�� ページ31
『行こう!グレイ!!』
「おう」
Aとグレイが
ギルドの扉へ向かった丁度その時、
ロキが仕事から戻ってきた。
「よぉロキ」
『ロキおかえり!!』
「A、グレイただいま。
2人はこれから仕事?」
『うん!』
「そうなんだ…
2人とも仕事が終わったら、
寄り道せずに早くギルドへ
帰ってきた方が良いよ」
「どういう事だ?」
「もうすぐ帰って来るらしいんだ…"女王"が」
Aとグレイはロキと別れると、
電車で片道1時間程の場所にある
小さな村へ向かった。
仕事内容は村の祭りの目玉として、
大きな氷の彫刻を飾りたいから
作って欲しいとのことだった。
村に着いてからは、
村の人達と相談しながら
氷の彫刻を作り上げていき、
無事に依頼達成する事が出来た。
『確かに私達向けの仕事だったね。
村の人達に喜んで貰えて良かった!』
「ああいうのは久々だったが、
悪くねぇ仕上がりだったな」
グレイはそう言うと、
道から外れて森の方へ歩き始めた。
「A、こっちだ」
『そっちの道は森だよ?』
「マグノリアへ帰るには、
この森突っ切るのが近道なんだよ」
『そうだったんだ…
それじゃあ、行こっか!』
Aとグレイはマグノリアへ帰るために、
グレイの案内で森の中を歩いた。
マグノリア近辺の森――
ナツとルーシィとハッピーは仕事を終えて、
ハッピーを頼りに
マグノリアへ帰ろうとしていた。
「【ちょっとちょっと!
本当にこっちの道で合ってるの?】
と申しております。」
「ハッピーがこっちって言ってんだから、
こっちに決まってるだろ!と申しております」
「失礼しちゃうな!
オイラはこう見えてネコだよ!!
ネコは鼻が効くんだ!」
「【それって犬の話じゃないの?
てか、匂いと道に何の関係が?】
と申しております。」
「つーかお前、自分で歩けよ」
「【あたし疲れた】と申しております。」
「ったくよォ、 Aなら自分で歩いて…」
その時、
ナツ達が歩く道の先にある茂みが突然動いた。
「誰だおりゃぁぁあ!!!!」
「【喧嘩っ早すぎ!!】と申しております。」
「頑張れナツー!!」
茂みからナツの他にもう1人出てきた。
それは、グレイだった。
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年3月11日 19時
