妖精の尻尾の姫_1章【FAIRYTAIL】 (ページ3)

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妖精の尻尾② ページ3

「何だと!変態パンツ!!」

『グレイ、
　そんなに怒らなくても…』

「おいクソ炎、良い機会だ。
　この間の決着と一緒に、
　ニ度とAに触れなくしてやる!!」

「上等だコラァ!
　その言葉…そのまま返してやんよ!!」

そのまま口論を始めたナツとグレイを、
Aは呆れた様な表情で見ていた。

グレイに抱かれている感触に
Aはふと何か違和感を覚えた後、
改めてグレイの格好を見た。

その瞬間、
思わずAは苦笑した。

「グレイ、何て格好で走り回ってるんだい…」

『いつも言ってるけど、
　ちゃんと服を着てね…』

上半身裸で何事もない様子でいるグレイに、
Aとカナは服を着る様に指摘した。

「全く、
　これだから品のない
　ここの男どもは…嫌だわ」

カナはそう言うと、
大きな酒樽を持って飲み始めた。

『カナもお上品じゃないよ?』

「品のない男どもの前で、
　上品にする方が変ってもんよ」

『そうかな…?』

そんな会話を繰り広げた後、
Aはとある事を思い出した。

『(そういえば、
　あの金髪の女の子…大丈夫かな?)』

Aが視線を向けると、
女の子は言葉が出ない程に驚愕していた。

ギルド内の様子に驚愕しているのかと思いきや、
突然現れたロキを見た途端に倒れていた。

『(何だか少し、
　変わった女の子だな…)』

口論から喧嘩へ発展した
ナツとグレイの所から離れ、
Aは女の子の元へと向かった。

「あらぁ、新入りさん?」

『こんにちは!
　倒れてたみたいだけど…大丈夫?』

A同様にミラも気にしていたらしく、
先にミラが女の子に声を掛けていた。

Aはその横から、
女の子の様子を伺う様に声を掛けた。

「ミ…ミラジェーン!!キャー本物!!?
　そ、それに…あなたはっ!!?」

『私…?』

女の子は目をハートにしながら、
興奮した様子でAの手を取った。

「週刊ソーサラーの
　彼女にしたい魔導士ランキングと、
　最も可愛い魔導士ランキング3年連続1位の
　A・フェリスさんですよね!!?
　あたし…大ファンなんです!!」

興奮した様子で
マシンガントークを繰り広げる女の子に、
Aは圧倒されながらも口を開いた。

『ランキングとかはよく分からないけど…
　こんなに可愛い女の子が、
　私のファンだなんて凄く嬉しいよ!
　私を好きでいてくれてありがとう!!』

Aはそう言って、
女の子に優しく微笑んだ。