1339話 ページ39
✩
｢Aのおかげで、甘い蜜を吸おうって考えの人は減ってたんだねぇ｣
｢ふふん、崇めるといいよ…♪｣
｢お代官様、こちらを♪｣
｢あはは！お主も悪よのう〜♪｣
しょうもない事を言いながらESに向かってると、既に到着してたっぽい人達に歓迎された
明日が本番だからね
今日は最終チェックをする日
｢まんじゅう食べたい｣
｢まんじゅうこわいの間違いでしょ？ふぁ、あふ…｣
｢あ〜あれ好き！賢いよねあの人！お茶こわ〜い♪｣
｢まだまんじゅう食べてないじゃん…♪｣
朝からずっとまんじゅうの話ばっかりしてたら、本当に食べたくなってきた
たまに恋しくなるよね
桜餅とか無性に食べたくなる時ある
二人で盛り上がってたら、早く来ていた新人さん達ははてなマークを頭に付けていた
｢そんなに食べたいんですか？ちょっとまんじゅう買いに行ってきます！｣
｢え！？いやっ…う、いやいや！大丈夫です！｣
｢一瞬躊躇ったね｣
ちょっと感謝しそうになったけど、新人をぱしらせるとかどんな嫌な先輩かっての
本当の悪代官にはなりたくない…！
｢失礼します…おや、どちらに行かれるのですか？｣
｢あ、あ〜！朱桜さんの顔見てたら満たされました！なので本当に大丈夫ですよ…♪｣
｢ぶふっ！！｣
｢…？凛月先輩？｣
別に丸顔って言った訳じゃないけど…
だってこれしか思いつかなかったんだもん！
腹抱えて笑ってる凛月と、笑いを堪えてる新人さんや焦ってる新人さんがいた
｢あはは！ひぃ…ス〜ちゃん、面白い…♪｣
｢よく分かりませんが…馬鹿にされている事だけは理解しました｣
｢ば、馬鹿にしてませんよ！？｣
｢ふふっ、苦しい…♪｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年4月5日 0時
