幸せのおすそ分け２７【あんスタ】 (ページ31)

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1331話ページ31

✩

｢～♪｣

｢…？｣

凛月から電話だ

突然かけてくるなんて、どうしたんだろう

電話に出ると、いつもより落ち込んだ凛月の声が聞こえてきた

｢どうしたの？問題でも起きた？｣

『ううん。…いや、それはまぁ起きてるんだけど。そうじゃなくて、A』

｢なぁに｣

『今日はごめん、あんな態度取って…素直に喜ぶべきだったのに』

凛月…

内心、私は少しだけほっとした

｢ううん、こっちこそごめんね。今どんな状況になってるのか分かってたのに、嬉しい顔しちゃって｣

『ライバルとしては悔しかったけど、俺自身は本当にその話を聞いて嬉しかったんだよ』

｢…｣

『Aがあんな大舞台に立つなんて、きっと昔じゃ考えられなかった…♪』

心から喜んでくれてるのが伝わってくる

｢凛月はすごいね…｣

『んん？』

｢やっぱり、私もできる限り手伝いたい。出来ることは少なくても、それでも何かしたいな｣

自分の状況下を理解した上で、凛月は私を笑顔で応援してくれた

それは誰にでも出来ることじゃない

『…それじゃあ、ちょっと頼みたいことがある』

｢ほんと！？なになに？｣

『いつものメンバーにばれないように、Knightsの新人たちと密会してほしい』

｢み、密会？｣

『そう。会ったらまず、ライブに出場することになったって伝えて。それを他言しないよう言いつけてね』

ライブって？

私と共演するのじゃなさそうだし…

分からなかったから質問した

｢そのライブって、なんて名前？｣

｢ユーサネイジア…になるかも。変わったらごめん｣

安楽死って、凛月はどんなライブをするつもり…？