1094話 ページ44
✩
｢へぇ〜、Switchが…｣
｢あ！オバちゃんだ！お〜い…♪｣
月永さんはどうやら最近暇らしくて、一瞬に盂蘭盆会を観ることになった
｢遅れてすまないなあ、レオさん｣
｢みけじママだ！さっきまでいたのに、急にふらって消えるから驚いたんだからな〜？｣
｢笑止千万！向こうで少し盛り上がっていてなあ…♪｣
｢また何か首突っ込んでるのか？｣
へぇ、月永さんと三毛縞斑さんって仲良いんだ
全然知らなかった
この人、もしかして月永さんを使ってわざと私に近づいてきた？
それとも、私がたまたま…
｢浮かない顔をしてるなあ｣
｢びっ…！？い、いえ！その、ちょっと疲れてて｣
｢今日は解雇されるアイドルたちが、最後に希望の光を見せてくれるらしいぞお…♪｣
｢え、解雇？｣
そこで、私はこのライブが救済処置だったことに初めて気がついた
逆先夏目さん、そこまでして…
本当に、心から尊敬した
｢わぁ…！すご〜い！｣
｢何だあれ！あいつ本物の魔法使いだったのか！？｣
｢なんか手から出してますよ！｣
Switchのライブが始まると、それはもう幻想的だった
凄い、あれどうやってるの！？
｢はは…君たちは純粋で愛らしいなあ｣
｢…？｣
｢応援してるぞ、Switch〜♪｣
｢私も応援してます〜！｣
三毛縞斑さんの言葉に重みを感じたけど、月永さんは気づいてなさそう
…あえて無視してる？
分かんないけど、とりあえずライブを楽しんだ
｢｢おおおぉ…！！｣｣
｢す、すご…｣
｢わはは！あいつら、もう立派なアイドルじゃん♪｣
SwitchやALKALOID、大勢のライブを観て私たちは大はしゃぎしていた
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
