1090話 ページ40
✩
｢私Hブレンドにしよ〜♪｣
｢おぬし正気か…？｣
なんかエッちゃんが作ったって聞いて、飲んでみたかったんだよね
私あんまりここ来ないし、ようやく飲める…♪
カフェなんて高くて普段入らないからね
｢それで、昨日の続きなんじゃが｣
｢う、うん！｣
｢一応再確認で言っておくと、我輩と凛月とA、衣更くんと晃牙とゆうたくんとひなたくんに別れて演奏する｣
あれ、そうだったっけ…？
全然記憶にないや
｢そこで昨日、せっかくだから最後に全員でも歌いたいということになってのう｣
｢あぁ、もしかして向こうの音にハープやヴァイオリンは似合わないの？｣
｢そうじゃ。説明する手間が省けて助かる｣
あっちは完全にロックって感じだもんね
凛月は大丈夫そうだし…
そうなると、れいちゃんと私は楽器を変える必要があるのかな
｢確か以前、サックスの助っ人をしておったじゃろ｣
｢う〜ん…でもちょっとだけだよ？ハープもそうだけど楽譜読めないし！｣
｢少しは読めるように練習せい｣
｢は〜い…｣
そう言われても、どうやって読めばいいのか分からないもん…
拗ねてると、れいちゃんは続けて言った
｢ハープとサックスの練習をしておいて欲しい。少々ハードかもしれんが、まぁそこは頑張っておくれ｣
｢投げやりだね！？｣
｢Aだからできると信じておるんじゃよ…♪｣
か、買いかぶりすぎじゃない…？
｢それと…｣
｢…？｣
｢いや、今は忙しいじゃろうから、また別の機会に話すとするかのう｣
｢えぇ！？そこまで言っておいて！？｣
な、何だろう…
今の一瞬、少しだけ不安な気持ちになった
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
