1083話 ページ33
✩
その後、ま〜くんと大神さんが同時に入ってきた
さっきそこで鉢合わせたらしい
｢バンド『BB』と、凛月とA…で全員ですか？｣
｢バンド？なんか楽しそう！何それ〜！｣
｢お前らが入ってるクラフトモンスターのほうが気になるわ！｣
｢そんなこと言われてもね〜？｣
｢ね〜？｣
凛月に同意してると、ま〜くんがきーきー言ってた
まぁそれは置いといて
れいちゃんが何か話したそうな顔をしてる
｢凛月はピアノを、Aには今回ハープを演奏してほしいんじゃよ｣
｢…ハープ？え、A弾けるの？｣
ま〜くん以外が驚いてると、凛月が一番に私に聞いてきた
私はちょっとむかついたよね
一応むかつく理由がある
まぁむかつくって言っても、ちょびっとだけど
｢中学の時だから凛月は知らないかもね｣
｢凛月、音楽室にハープあっただろ。Aが音楽の先生と仲良くて、よく居残って練習してたの有名だぞ｣
｢え！？有名なの！？｣
｢……｣
気まずそうに凛月が目を逸らしてるのを見て、私はもやっとした気持ちがすぐ消えていった
あはは、ここまでしょんぼりしてると許しちゃう…♪
｢女神の降臨とか何とか言ってた｣
｢確かにあかりちゃん、超絶うまかった…｣
｢…Aごめん｣
｢ふふっ、よろしい…♪｣
｢｢…？｣｣
凛月が私を避けてた時期、今思うと懐かしいな
あの時は本気で悲しかったっけ
今思うと可愛い悩みだよね
｢今回はあんずの嬢ちゃんが同伴してくれることになっておってのう…＿＿＿｣
｢ふぁ、あふ…｣
れいちゃんの声を聞いてると、私はつい眠たくて目を瞑ってしまった
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
