1081話 ページ31
✩
｢二人で話したいなんて、凛月先輩が嫉妬しちゃいますよ〜？｣
｢あはは、凛月はちゃんと分かってますよ〜♪｣
｢…ごめんね｣
｢謝らないで！？｣
二人と別れて、私と乱凪砂さんは使われてなかったミーティングルームに入った
そんなに言えないことなのかな
｢どうしたの？｣
｢…内容はそこまで重要じゃないのだけど。個人から依頼…の勧誘が来ててね｣
｢…？うん｣
｢…朔間くんからの伝言で、これに一緒に出て欲しいと言っていたよ｣
れいちゃん…！？
私は驚いて乱凪砂さんの持っていた紙を見ると、どうやら演奏会みたいな催し物らしい
演奏できる人なんて私以外にもいるのに…
それに、UNDEADとは今近づきたくない
｢…Aちゃん、UNDEADから距離を置いてるんだってね。それで代わりに私が頼まれた｣
｢ご、ごめんね。色々と事情があって…｣
｢…彼の忠告は嘘じゃない｣
乱凪砂さん、知ってたんだ…
私が驚いてると、乱凪砂さんは私を安心させる為かにこやかに言った
｢…けど、朔間くんもすぐに手を出すような愚か者でもないよ｣
｢…うん！ちゃんと分かってるよ…♪｣
頭の中では分かってた
れいちゃんは人が大好きだから、理由もなしに人を襲ったりなんかしない
でも今は状況が状況だから避けてたけど
いつまでもこれじゃあダメだよね
｢…因みに、その打ち合わせまであと20分だよ｣
｢えぇ！？場所どこ！？｣
｢この廊下を真っ直ぐ行って、角を曲がった…＿＿｣
唐突すぎてこれまた驚いたけど、場所を聞いて私はすぐにその部屋へ向かった
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
