1067話 ページ17
✩
｢ナイトプールでも良かったのに〜｣
｢夜は余計に心配…俺がやだ…｣
｢…私も、凛月が綺麗な女の人に囲まれてたらやだな｣
想像したらちょっとヤキモチ妬きそうになってきた
どうしよう、ふくよかな胸をしたお姉さんが…
｢ぷっ…なんでAはそう顔に出やすいの…♪｣
｢し、仕方ないでしょ！｣
｢あはは…♪｣
おんぶしてるから顔は見えないけど、楽しそうなのだけは伝わってきた
｢あれ、ここどこ…？｣
｢右〜｣
｢凛月ナビありがと〜♪｣
｢ふふん、どういたしまして…♪｣
凛月に道案内してもらいながら、私はのんびり歩いた
そうそう、この時間が最高に楽しい
はぁ〜、落ち着く〜♪
｢あっ！あそこ？｣
｢そうそう、あれ〜｣
歩いてると、ようやく目的地が見えてきた
こんなとこにあったんだ…
私は凛月をおろして、着替える為に一度お別れした
｢A…ナンパされない？｣
｢…え？私が女の人にナンパされるの！？｣
｢気をつけてね…ふぁ、あふ｣
｢凛月も気をつけてね｣
流石にそれはないでしょ…って言いたいけど、女子寮で頻繁に起きてるから強く言えない
にしても、うわぁ…
｢くっ…｣
は、恥ずかしすぎる…！
よくこんな薄っぺらい布一枚で皆動けるね
心から尊敬する、いや本当に
｢あらぁ、お嬢ちゃん可愛いわね〜♪｣
｢えへへ、ありがとうございます…♪｣
｢パパと来たの？｣
｢ええと、その…お友達と来ました！｣
｢素敵ねぇ…♪｣
友達ではない気がする…！
凛月って何だろう、幼馴染み？家族？
もやもやしながらおばちゃんと一緒にプールへ向かった
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
