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1061話 ページ11
✩
｢なんか嬉しそうですね…♪｣
｢へっ！？そ、そうですか？｣
｢あはは！にこにこしてるんだぜ〜♪｣
昨日凛月と会っただけでこんなに私って元気出るんだ
凛月、なんて恐ろしい子なの…
｢さっそく本題に入るぞ。夏といえば何を思いつく？｣
｢お祭りなんだぜ！｣
｢ぼくは花火ですね…♪｣
｢そうだよな。俺も海とかだなぁ…｣
レスティングルーム…っていう大層な場所に聞こえるけど、休憩場所でライブについて話し合っていた
｢おやおや、Aさんではありませんか！｣
｢…(やば…)｣
｢確かAさんはそこそこ大規模なライブを依頼されていませんでしたか？｣
｢え！？そうだったんですか！？｣
｢あ、あぁ〜…そうでしたっけ…？｣
七種さん、絶対にわざとだ…
私が頑張って避けてきた道をわざと提示してきてる！
私はやりたくないのに…！
｢水着でライブですか？｣
｢ええ！高額な報酬でもあるのに、このような機会をまさかAさんが逃すなんて！あっはっは！｣
割と本気でむかついた
睨みたくなる気持ちを抑えて、私はRa*bitsの皆が不思議そうに見てくる視線から目を逸らした
やだ…
水着だけは絶っ対にやりたくない！
｢なんで引き受けないんですか？｣
｢と、とにかく嫌なんです！｣
｢もしかして、金槌だったり…｣
｢わ、私ちょっと用事思い出しました！｣
｢あっ…！｣
いたたまれなくなって、私は逃げ出してしまった
後ろから声が聞こえたけど、構わずに走った
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
