1052話 ページ2
✩
｢ええと…紫之くん？｣
｢Aちゃん…？うぅ、ためで話すなんて、僕はまだそこまで先輩に馴れ馴れしくできません…｣
｢あはは、まぁすぐには難しいよな…｣
私もちょっと慣れないけど
でも、紫之さんなら結構言いやすいかも…♪
｢紫之くんって呼び方可愛いですね〜♪｣
｢僕はAちゃんって呼ばせてもらいますね…♪｣
｢あそこの空間超ラブ〜い…♪｣
｢白鳥さんもなんか、こう…らぶいですよ！｣
使い方合ってるかな？
｢ん？なんか揉めてますね…あっ！？｣
｢兄さん！｣
私もつい反応しちゃったけど、一彩さんの声と重なったのもあって皆気づいてなさそうだった
助かった〜…
一彩さんは、何故か風早巽さんにしっかりホールドされていた
｢ええと…｣
｢この前、一度問題を起こしてしまったんです。なのでこうして捕まえておかないと｣
｢そうだったんですね！｣
私が納得してると、明らかにUNDEADの人達が嫌な顔をしていた
れいちゃんも｢しまった｣って顔をしてる
｢あいつら、何がしたいのか理解し難いな。確かAちんがES内ではコズプロの最高責任者だったよな？｣
｢は、はい。一応忠告はしたんですけど…｣
｢処罰を与えるのも、上司としての役目だぞ｣
｢うっ、そうですね…｣
仁兎さんに怒られてしまった
でも、本当はできるだけ協力してあげたい気持ちが多かったりする
だけど私は罰する立場にあるし…
｢まぁ、いきなりこんなこと言われても難しいよな。特にAちんは優しいし｣
｢…｣
どうするのが正解なのかな…
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
