738話 ページ38
✩
｢はぁ…これ、どんだけでかいんですかね…？｣
｢シャベルで掘ってこれなのに、お前らよくスコップ片手に粘ってたなぁ｣
｢うっ…だって、ひいばあ…！｣
マネージャーさんとま〜くんにも手伝ってもらいながら、私は例の場所を掘っていた
因みにりっちゃんはいるけどおねんね中
ひいばあちゃんのこと、言ってもいいのかな…
｢んん？なんだ？｣
｢う、ううん。何が出てくるか分かんないし、私も知らないから怖いし…｣
｢あっ！！二人とも取れそうですよ！｣
｢…！｣
マネージャーさんがそう言うと、私とま〜くんは急いで取りやすくするためにもっと掘った
｢っ…｣
｢…？りっちゃん？｣
｢な、何でもない…｣
熟睡していたりっちゃんは、急に顔を歪ませるとようやく起きたみたいだった
また何か夢を見てたのかな
｢いくぞ。せ〜のっ！｣
｢…｣
｢わっ！？でかっ！！｣
｢何だこれ！？｣
三人で持ち上げると、大きい木箱がようやく姿を現した
私より大きい…！
驚いてると、わくわくしながらま〜くんは言った
｢これ中身何が入ってるんだ？凄い気になる…！｣
｢えっと、その〜…人の骨とかだったら笑いものにならないし、私だけ見てもいい？｣
｢大丈夫だよ。中身は着物だから｣
｢え？｣
りっちゃん、中身なんて知らなかったはず…
蓋を開けると、本当に着物が入っていた
私と身長がほぼ同じだ…
｢っ…！？｣
その着物を見て、一度よく似たものを着ている私にはすぐに理解できた
ひいばあちゃんは、この着物であの村から逃げてきたんだ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤月 音(プロフ) - ミズキさん» 嬉しいです！かなり長編ですが、最後までお付き合いください！！ (2021年12月27日 19時) (
レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 面白いです♪こんなに長く書けるなんて尊敬しかない！！ (2021年12月27日 12時) (レス) id: 5cf73cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
赤月 音(プロフ) - 碧生さん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！ (2021年3月1日 15時) (レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い面白かったです！！これからも応援してます！ (2021年2月28日 10時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年2月24日 7時
