684話 ページ34
✩
「…ふふっ、凄い迫力だったよ」
「ほんと?はぁ、怖かった〜!」
「…とても上手な"演技"だったね」
「えへへ、ありがとう…♪」
やっぱり乱凪砂さんにはばれてたみたい
凄いなぁ、何でもお見通しだな〜
あの人達もこれで懲りただろうし、しばらくは何もしてこないって信じても良いよね?
「…私はいいと思うよ。そのキレキャラ」
「やだよ!私はアホみたいに何も知らない顔して笑ってるほうが良いんです〜」
「…また悪い人が寄ってきちゃうよ?まぁ、Aちゃんなら撃退しちゃうんだろうけど」
今回は向こうが手を出してこなかっただけマシだけど
次はどうかな…
さすがに、私も暴力沙汰で勝てるとは思わないし
平和が一番なんだけどな
「…とても格好よかった」
「ふふっ、そんなに褒められると流石にちょっと照れちゃうよ〜♪」
「…やっぱり好きだな」
「あはは…んん!?」
え?聞き間違い?
私が驚いて二度見すると、乱凪砂さんはいつもみたいに優しく微笑んでくれていた
「…これからも、私の好きなAちゃんでいて欲しい。君のような正しい人が、私達には必要だから」
「私は、正しくないよ…私が正しいと思ってるものが、みんなの正解だなんて思ったことない」
「…正解じゃなくていい。私はただAちゃんの信じる正しい道を、そのまままっすぐ進んで欲しいだけ」
すると、乱凪砂さんは手を重ねてきた
冷たい印象だったけど、意外と暖かい手してるよね
少しだけ頬が赤いような気がした
「こんな私に寄り添ってくれて、ありがとう」
「…ど、どう致しまして」
「Aちゃんが自分らしく生きる限り、私はいつでもAちゃんの味方だよ」
「あ、ありがとう…」
何でかな、告白でもされてるみたい…
最後に聞こえた言葉は、本心だったように思えた
「…もっと早く出会えていたら、私が君の隣を歩いていたのかな」
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みん(プロフ) - 初 。さん» コメントありがとうございます!!もうそんなに読んだんですか!?なんとお礼を言えばいいのか…!共感してもらえるような作品を作ることを一番心掛けてるので、そこに着目してくれてとっても嬉しいです!!まだまだ続きますので、長編ですが何卒よろしくお願いします! (2022年4月21日 23時) (レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…!!昨日この作品をお見掛けして1からやっとここまで読めました!!もうほんとに面白くて夢主ちゃんが可愛くて…。作中に共感出来る部分も多々あり…。68まで必ず読ませて貰いますので!素敵な作品を有難う御座います! (2022年4月20日 14時) (レス) id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月19日 4時