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396話 ページ46
✩
｢…で、男？｣
｢え？は、はい…そうです…｣
｢ふぅ〜ん…｣
あ、これ面倒な奴だ…
りっちゃんが機嫌を損ねる前に、何とか誤解を解いてもらわないと
｢いやいや、相手は大人だからね？しかもほとんどニートみたいな怪しい人だし…｣
｢Aにそこまで言われるって相当だね｣
｢相当だよ！尊敬はしてるけど敬愛はしてないよあんな人〜！｣
思い出しただけで腹が立ってきた！
確かにチケット取ってきてくれたのは嬉しいけど、だからって今月のお給料全部使う！？
やっと私も家にお金入れられると思ってたのに！
今度使う時は絶対に私に話してから使うことっていうのをさっき約束してきた
｢ふふっ、安心した｣
｢大丈夫だよりっちゃん！私はりっちゃん以外の人に浮気とかしないから！｣
｢怒ってるAも可愛い〜♪｣
｢わぎゃっ！？｣
頬ずりしてくるって猫みたい…
りっちゃんといると、怒ってても不安でもすぐに安心する
｢そういえば、さっきAのパパが部屋に来てたよ｣
｢…え！？大丈夫だった！？｣
｢俺がAのふりしたらすぐに出ていった…♪｣
｢お父さんアホすぎる…！｣
さすが私とほぼ分身みたいな人だなぁ
｢いや私はそこまでじゃないけど｣
｢一人で何言ってるのA｣
私はそれから、さっき見てきた演劇について話した
すっごく上手で、私も早くあかりちゃんの隣に立てる日を楽しみに感じたことも
その日はりっちゃんと、私が寝る寸前まで話をした
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
