392話 ページ42
✩
｢そろそろお会計にしましょうか｣
｢そういえば、お金って…｣
｢ふふん。Aさん、私達は誇り高きKnightsですよ｣
…？
朱桜さんはそう言うと、キラーンって効果音がつきそうなほどそれはもう満面の笑みで手を出した
…手？
｢一度言ってみたかったのです…♪｣
｢じゃんけんぐらい毎日してあげるわよ…｣
｢では行きますよ。最初はぐ〜…｣
｢ストップ｣
｢な、何ですか急に！？｣
なんかしょうもない事なのは察した
私は暖かくその光景を長めながら、りんごジュースを飲んでいた
｢こういうの、男気じゃんけんって言うんだよ｣
｢なっ…！そうなのですか！？｣
｢そここだわる必要絶対ないよねぇ｣
｢ええと…それではもう一度。男気じゃんけん、じゃんけん…ぽん！｣
｢…うげ｣
綺麗に全員パーを出して、グーを出したりっちゃんが負けた
一発で決まった…！
あ、このりんごジュースは鞄に入れよ〜♪
｢えぇ〜…俺Aの分しか払うつもりなかったんだけど｣
｢じゃんけんを長引かせたくまくんが悪い｣
｢仕方ないなぁ…｣
｢りっちゃんありがとう！｣
｢良いよ…♪｣
りっちゃんは私の後ろに手を伸ばすと、りんごジュースを私の鞄に入れた
あ、ばれてた…
｢りっちゃんありがとうねェ…♪｣
｢俺はあんまり食べてないけど、その分りっちゃんのお財布に優しくなったんだから感謝してよねぇ…♪｣
｢え、ええと…りっちゃんさん、ご馳走さまでした！｣
｢…ちっ｣
シンプルに舌打ちしたね！？
｢A、新人戦優勝おめでとう…♪｣
｢…え？私優勝してたの！？｣
｢知らなかったのォ！？｣
全然知らなかった…！！
｢やったあああぁ〜♪｣
｢気づくの遅っ｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
