385話 ページ35
✩
｢この子達をどうするのかな？｣
｢やれー！こいつらボク達に仕事押しつけて、生徒会っていう肩書きだけで生きてる腐った奴らだし！｣
｢坊ちゃま。お口が過ぎますよ｣
な、なるほど…
だから簡単に許されないってことね
そうは言っても、別に何もしなくていいし
…はっ！
私はある事を思いついた
｢次のライブで良い結果を出せなかったら、身内や今隣にいる仲間が殺される｣
｢っ…！？｣
｢そういう気持ちで、これからもアイドル活動を続けて下さい…♪｣
｢はぁ！？生ぬるいぞお前ー！｣
｢桃李。これはまだだよ｣
そう
これだけじゃ生ぬるいもんね
私だって、好きでアイドル始めたんだから
｢もしそれができないなら、今すぐアイドル科から出ていって下さい｣
｢…は？｣
｢普通科に変更するでも退学でも良いので。本当に申し訳ないと思っていますが消えてください｣
｢ふ、ふざけんなよ！何の権利があってそんな…！｣
｢僕にあるよ…♪｣
｢…くそっ！何なんだよ…何なんだよお前っ！！｣
中途半端な気持ちでいる人を見るのは、少しだけ腹も立つし
まぁ別に他人のことなんて関係ないし、本当はそこまで気にしてなかったりするけど…
だって生徒会の人達が見てるんだもん！
どっちも怖いよおぉ…
｢ごめんなさい…早くしないと、親友が…親友に恨まれて、約束を守れずに死んじゃうかもしれないので｣
｢…｣
｢なので、私は本気で戦ってる人を倒したいんです！それで私も成長するし、皆さんも強くなるし…｣
｢…君は｣
…？
あの時の、頭を下げてくれた人だ
｢俺達にそこまでの価値を見出してくれている…そう解釈しても良いってことか？｣
｢は、はい。そうです｣
なんかこの人、素敵なリーダーって感じだよなぁ…
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
