幸せのおすそ分け８【あんスタ】 (ページ3)

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353話ページ3

✩

｢あははは！それであんなに遅刻してたのか～♪｣

｢も～！笑いごとじゃないからね！？｣

｢確かその人賞金首じゃなかったっけ？俺よくあそこの前通るから名前覚えちゃったけど｣

｢…明星、それは本当か？｣

スバルくんのその一言で、私含めてその場にいた全員が固まった

復讐されたり…しないよね…？

｢A、ちょっと今から職員室に来い｣

｢金か！？｣

｢やめろ。余計ややこしくなる｣

｢えぇと…｣

私が先生について行くと、さっき家まで送ったはずのおばあちゃんがそこにはいた

｢そうかえ、お嬢ちゃんはアイドルじゃったのか｣

｢は、はい…｣

｢家にあったもので申し訳ないが、ちゃんとお礼がしたくてのう｣

｢わぁ！クッキーだ！ありがとうございます…♪｣

｢ちゃんと市販のものじゃから、安心して食べておくれ｣

｢はいっ♪｣

私が綺麗な紙袋に入ったクッキーを眺めてると、おばあちゃんは嬉しそうに笑った

んん？

なんか今、変な感じした…

｢お嬢ちゃんは柊Aと言うんじゃな｣

｢へ？は、はい…｣

｢その容姿はまるで、昔の"朔間"さんを思い出すのう…♪｣

｢さ、くま…？｣

私が驚いてると、そのおばあちゃんは話してくれた

曲がった腰で頑張って私のことを見ようとしてくれていた

｢あの人は恐らく、お嬢ちゃんのひいばあちゃんぐらいじゃろう｣

｢…！？その話、よく聞かせてください！｣

｢ふむ…やはり話しておらんだようじゃのう｣

な、何このおばあちゃん…

何を知ってるの！？