366話 ページ16
✩
｢服どれがいい〜？｣
｢ふぁ、あふ…Aのセンスに任せる…｣
｢じゃあパジャマでいい？｣
｢…これとこれ｣
私がセンスないの知ってて言ってるでしょ…
意地悪されたから仕返しをすると、案外すぐに決まった
因みに、私はりっちゃんママに買ってもらった服を着てるよ〜♪
｢休日まで凛月を起こしに来てもらってごめんなさいねぇ。今日は楽しんできてちょうだい♪｣
｢は、はい…あの！りっちゃんママに聞きたいことがあるんです！｣
｢どうしたのかしら？｣
私はずっと気になっていたことを聞いた
ひいばあちゃんと結婚したその朔間さんって、りっちゃんのひいじいちゃんなのかな〜って
｢まぁ…もしかしたら、梅さんのことかもしれないわね｣
｢梅さん？｣
｢多分貴女のひいおばあちゃんよ。確か彼女の書いた本がどこかに…探しておくわね｣
｢ありがとうございます！｣
｢ふふっ、凛月は運命の人だったのねぇ…♪｣
｢そ、そんな…！えぇと…｣
ちょっと恥ずかしいな…
でも、もしかしたらそうかもって
ちょっと気になっただけなんだけど
｢でもまだ付き合ってないのよね｣
｢あはは…は、はい｣
｢どうしてよ！凛月もこの事は知ってるの？｣
｢知ってます…｣
｢あの根性無し！！｣
親にここまで言われるりっちゃんて…
｢い、いえ…私が待ってほしいって言ったんです｣
｢あら？そうなの？｣
｢はい。私もりっちゃんもアイドルですから。それに、今は目標に向かって真剣に進みたいので！｣
｢ふふっ、何かと真剣に向き合う人は魅力的に見えるって言うものね…♪｣
｢そ、そうなんですか！？｣
知らなかった…！
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
