363話 ページ13
✩
｢さっきから黙って聞いてれば…｣
｢…？｣
｢何だよお前ー！会長や副会長と馴れ馴れしく喋りやがって！庶民のくせに！｣
帰ろうと扉を開けると、そのピンク頭の子に怒られてしまった
た、確かに生徒会長と副会長に対して馴れ馴れしかったよね…
｢ごめんなさい！ここは学校なんですから、ちゃんと敬語を使ったほうがいい…｣
｢Aちゃん｣
｢は、はい！｣
｢僕との約束、覚えてるよね？｣ﾆｺｯ
｢…｣
一生友達…
いやいやいや、だからって敬語で話すぐらいは許されて良いはずだよね
これぐらいは仕方な…
｢100万…｣
｢な、何言ってるのエッちゃん〜！こんなの冗談に決まってるでしょ！？あははやだな〜！！｣
｢…？どういうこと？｣
｢ふふっ、一瞬本気なのかと思っちゃったじゃないか♪｣
｢はは…｣
やべぇ、超怖いよぉ…
忘れかけてたけどあれは夢じゃないんだよね
｢ごめんなさい…そういう事なので敬語はちょっと…で、でも！ちゃんと経緯は払ってます！｣
｢うぅ、悔しいけど会長が言うなら…｣
｢それにしても可愛いですね！お名前なんて言うんですか？｣
｢ふ、ふんっ！ボクが可愛いなんて当たり前だから！えっとね、ボクは高貴なる姫宮桃李さまだぞ…♪｣
あ、この子ちょろい…
口には出さないけど、私は素直にそう思った
なんだ、この子めっちゃ可愛いじゃ〜ん♪
｢キングサイズのベッドですか！？良いな〜！私の一番憧れてるやつじゃないですか！｣
｢レッスンで疲れた後に寝るのが最高に良いんだよ〜♪｣
｢わぁ〜！羨ましいです…♪｣
やばい、姫宮さんが可愛すぎる〜！！
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
