お菓子をもらっていた ページ40
｢返礼祭？やべっ、忘れてた…！｣
｢ならどうして昨日4人でご飯食べてたんだ？｣
｢私のお祝いで…｣
｢…ん？何の？｣
そういえば、こっちにも報告してなかったな…
びっくり仰天の彼らに盛大なボリュームで祝ってもらった後、お菓子をもらっていた
｢あんたはもう〜…！大事なことをいっつも言わないんだから！｣
｢ご、ごめんってば〜…そんな引っ張らなくても…｣
｢引っ張らないと付いてきてくれないでしょ〜♪｣
｢だって言ったらこうなると思ってたんだもん…｣
｢ふははは！水臭いぞA！｣
購買で好きな物を三つ選んでは、せっかくだから三人分を誰かが一気に払うことになった
確かにレジの人もそっちの方が楽そうだな
ていうか、人の合格祝いってこと忘れてないか？
｢ぐうっ…！｣
｢あはは、こういうのは言い出しっぺが負けるんだよ♪｣
｢はい。俺やっぱりこっちに変えるから｣
｢ずるいぞ瀬名！それは高級アイスじゃないか！良いけどな！｣
｢いや大丈夫だから！寒いし！｣
三つのお菓子を抱えて、お嬢様は嬉しそうににこにこしていた
お嬢様の笑顔は本当に癒されるな…♪
｢千秋くんありがと〜♪今からみんなで食べよう！｣
｢祝いなんだから、一人で食べなよねぇ｣
｢そうそう。遠慮しなくて大丈夫だよ…♪｣
｢買ったのは俺なんだがな…でもそうだぞ！遠慮するな｣
…本当に、良い子達だな
｢…わかった！そしたら、今度は誰かのお祝いさせてよ♪｣
｢今度って、もう卒業したら会うことないんじゃない？俺は海外に住む予定だし｣
｢薄情だな〜。あ、それなら次はせなっちの引越し祝いでお祝いしよっか…♪｣
｢良いなそれ！決まりだな♪｣
｢ちょっと。勝手に決めないでくれない？｣
お嬢様が楽しいと感じる理由がよく分かる
優しい世界だな…ここは
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作者名：なな | 作成日時：2024年3月23日 17時
