検索窓
今日:5 hit、昨日:26 hit、合計:1,020 hit

3656話 ページ6



______


「あかりさんは本当に良い奴だったかあ?家出した挙句、それを手伝ってくれた大人を警察に突き出すような人間だぞお?」

「違うんです!あれはあかりじゃない!」

「それと、凛月さんは善意だけで君を見ていると思うかあ?本当は下心があるのに、君だけが純粋な眼差しを向けて…」

「いい加減にしてください!!」


私が、そんなの一番分かってる

自分がどれだけ才能がなくて、何もできなくて、それで皆に迷惑をかけてるのかなんて


「でも、だからって…諦めたくないじゃないですかっ…!」

「やっぱり、君は子供だなあ」

「っ…!?」

「俺は君に死んでほしい。本当に、心からそう思っている」


冷たい目で、私だけに見えるようステージから背を向けて三毛縞さんは私を見下ろした


「な、なんで…私、何かしましたか…?」

「君という存在が嫌いだ。不愉快で、消えて欲しい」

「っ…だから、なんでって…」

「嫌いな人間の質問に、わざわざ答える必要なんてないだろ」

「…!?」


私はショックを受けた

本当に、ここまで傷ついたのは珍しいなってぐらいに


「君のせいで、俺の大切な仲間は全員地獄に落ちたんだぞ」

「え…?」

「君が快進撃を続ければ、その周りはどんどん傷ついていく。それが分からないのかあ?」

「それは…でも、だからって…」

「君が輝けば輝くほど、周りの光は失って…見えなくなるんだ」


そんなの、誰だってそうでしょ

負けた人が悪いんじゃないの…?

なんでここまで、言われなきゃいけないのさ…


「負けた人間の気持ちを、君は考えたことがあるか?」

3657話→←6855話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:あんスタ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年11月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。