37話 ページ37
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｢あの、さ…｣
｢…？｣
｢俺も殺されかけたし、Aなんて凛月の隣に住んでる訳だろ？流石にちょっと危ないし、避難したほうがいいと思うんだ｣
｢そ、それは…そうだけど…｣
自立してるのもあって、何日も泊まれるようなお金もないし
だからって仕事を休んでまで実家に帰る訳にも…
｢提案なんだけど、俺としばらく二人で隠れて暮らさないか？｣
｢………え？｣
｢かなり長い間だったな！？｣
ちょっと、言葉の意味が理解できなくて…
ん？
今なんて言った？
私は理解した瞬間、顔どころか全身が熱くなった
｢いやいやいやいや！！！まままま、真緒くんと暮らすとか…そ、そんな夫婦みたいなことしたら…♪｣
｢顔ゆるゆるだぞ〜？あはは！よし、賛成ってことで良いな♪｣
｢え！？ふぁ、ファンに殺されます！！｣
｢俺のファンにそんな殺意高めの人はいないから安心しろ…♪｣
凛月さんいたでしょ←
｢大体Aみたいな優しい子だから｣って、さりげなく嬉しいことを言ってくれて更に惚れた
う、嬉しい…けど…！
｢で、でも…ええと…｣
｢そうと決まったら、大家さんに事情を話してくるか｣
な、なんでそんな冷静でいられるんだろう…！？
…そ、そっか
真緒くんからしたら、私はただの被害者で
ただ被害者を助けてあげるだけなんだから、緊張だってしないよね…
｢はっ！一緒に過ごしたらすっぴんが…！！そ、それはやだ！｣
｢え〜？夫婦はすっぴんぐらい見るだろ…♪｣
｢かかか、からかってる！？｣
｢ぷっ…あはは！Aのおかげで、俺は完全にリラックスできてるよ♪｣
一人で慌てて、なんか私バカみたい…！
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年6月27日 10時
