レポート10・シンクロニシティ ページ10
衣更side
盗聴器を回収しに行くと、俺は驚いた
「…ど、どちら様でしょうか」
「げえっ!バレた!」
「家出たんじゃなかったの!?ケダモノ凛月!…ってあれ?」
「「ぎゃあああああ!赤髪の超イケメン!!!」」
なんだ、この子たち?
私服だし、私立ではなさそう…
俺はまさかのまさかを疑った
「まさか…」
「ま、まさか!あなたも、私たちの天使を狙ってるんですか!?」
「…は?」
「あの男といい…!やっぱり私たちが守らないと!!」
「Aちゃんを家に毎日連れ込みやがって…!!」
こ、怖い怖い!
この子たちの目がガチなんだよ!
「えっと…俺は、幼馴染みの凛月が最近様子おかしいから、ちょっと張り込みしてたっていうか…」
「「…!?」」
「わ、私たち、最近友達のAちゃんが様子おかしかったから、ちょっと調査してて…」
俺たち以外にも調査してるやついたのか!!
「あの可愛い可愛い癒し系彼女Aちゃんに、猛獣彼氏ができるとか絶対嫌なんです!」
「私たちの可愛いAちゃんが汚される!!」
「え、えっと…」
「はっ…!す、すみません!」
凛月が、猛獣彼氏…?
つい昨日までの俺を振り返って、恥ずかしくなってきた
俺もこんな感じだったのか…!
「と、とりあえず、あいつらがいないうちに盗聴器を回収しないと」
「「盗聴器!?」」
「凛月が変な彼女に惑わされてると思って、心配してたんだけど…あはは、完全に俺のほうが不審者ですよね」
「私たちも、仕掛けてたんですけど…」
「「…」」
なんだ、この異常なまでのシンクロ率は?
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年3月8日 8時