レポート42・イライラ ページ42
凛月side
ま〜くんがAの手を取った瞬間、怒りが込み上げてきた
ここちゃん…
Aのうさぎを持ってなかったら、絶対に止めに入ってたと思う
「(あれ…?)」
可愛くて優しい、純粋無垢な女の子
俺はずっと、それしか思ってなかったはずなのに
「わあぁ〜、ごっつ可愛いなぁ…♪」
「…!みかりん、おかえり♪」
「ただいま〜。今日は先に帰っとったんやね」
「うん、まぁね」
ぴょんぴょん走り回るうさぎ…ここちゃんを見て、みかりんも癒されてた
癒されて…
そう、俺はずっと癒されてただけ
「…可愛いよね」
「?せやな〜♪」
なんでAは、俺を追いかけてきたの?
施錠してたはずの部屋から、いきなりペットが逃げ出したような気分になった
なんで…
なんで、家で大人しく待っててくれなかったの
「…っ」
「凛月くん?手に力込めて、どないしたん?」
「う、ううん。何でもない」
「…?」
こんな男しかいないとこまで、俺を追いかけて
危ないとか考えなかったの?
可愛いここちゃんを見てるはずなのに、俺は何故か無性に腹が立った
「…ごめん、みかりん。ちょっと出かけてくる」
「今から?気をつけて行くんやで?」
「うん」
俺はそのまま、扉を閉めた
…Aに会おう
「…」
会って、このイライラをどうにかしないと
Aのせいなんだから
怒らせた責任ぐらい、取ってもらわないと
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年3月8日 8時