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私は榮倉A。
年は１６歳。
ごく普通の可愛い女子高生。
小さい頃から虐められていた私は、人間を恐れていた。
高校生に上がっても虐められていた私に、父は言った。
父「なあ、A。引っ越しをして新しい場所で過ごさないか？」
私は父のその言葉に即頷いた。
A「ねぇ、お父さん。引っ越しするっていっても、どこに引っ越すの？」
父「じいさんとばあさんが住んでる妖町だ。」
A「妖町？変な名前の町だね。」
父「そうだな。」
そして、私たちは引っ越すことになった。
-学校-
先生「えー。それで、榮倉さんは、来週に引っ越すことになりました。」
生徒「はぁー？そんなに学校が嫌いなわけー？」
生徒「入学したばかりで引っ越しとか、ふざけてるだろー。」
生徒「まじ、頭やばくねー？」
生徒「ぜってーこの学校に戻ってくんなっ！」
生徒「さっさと消えろ！」
生徒「どっか行けよ！」
生徒「どっかいけよって、引っ越すんだからどーせ俺らが何もしなくてもどっか行くし。」
生徒「それなー。」
先生「こらっ！なぜ君達はそんなに酷いことを言うんだ？今榮倉に対して色々と言った奴はあとで生徒指導室に来るように。」
生徒「はー。まじだるー。」
生徒「いやいや、行かなきゃいい話だし。」
生徒「確かにぃー。」
先生「それじゃあ、終わりだ。」
生徒「起立、気をつけ、礼。」
全員「ありがとーございましたー。」
-そして帰宅-
『もぅ、やだ。』
私は１人部屋で泣いていた。
〜「おまえ、早く俺のことに来いよ。」〜
「！？ い、今のは！？」
がちゃ
玄関のドアが開く音がした。
母「ただいまー。」
A「おかえりなさーい。」
私はリビングに向かった。
母「今日は学校大丈夫だった？」
A「うん、何もなかったよ。」
私は嘘をついた。
これ以上親に心配をかけたくなかったから。
母「そう？本当に大丈夫だったの？」
A「うん、大丈夫だって。」
母「なら良いんだけど…。何かあったらすぐ相談してね？」
A「はーい。」
その後また自分の部屋に戻った。
すると…
〜「まだ虐められてるのかよ。早く俺のとこに来いって。」〜
「ま、またっ！？誰なの！？」
問いかけたが、答えはない。
私はそのまま眠ってしまった。
-妖町-
尾狐「早く俺のとこに帰って来ればいいのに。
A……。」
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作者名：ザク丸 | 作成日時：2017年5月15日 22時
