＊Snow White 1st

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✽youside




どうやらこの海賊は元から戦うつもりは無かったらしい。私もわけを聞かず海賊とはいえ、人を殴ってしまった。

申し訳なく思い、船長さんに謝ると快く許してくれてほっとした。

私は警戒心を解くと、


『妖国へようこそ。私はフルーレ・Ｄ・A。こっちは私の相棒の白虎、風雅。海賊さん、よろしくお願いします』


私が最後に微笑むとまた黒い服を着た男の人は固まってしまった。


けれど…私の名前を聞いた途端、黒髪の綺麗な女性が目を見開いた。


ﾛﾋﾞﾝ「！…やはり、あなたが…」


驚いて声を上げる女性に一味の目は集中する。


ﾙﾌｨ「？ロビン、知ってんのか？？」


首を傾げる船長さんにロビンという女性はゆっくり口を開く。


ﾛﾋﾞﾝ「…ルフィ、彼女よ。この国のお姫様は…」


その言葉に一味は目を見開く。


ﾅﾐ「！どうりで…」


ﾙﾌｨ「！お前がっ!?」


ｿﾞﾛ「…なんだ、生きてんじゃねぇか」


一味の反応に少し居心地が悪くなる。


ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ!!


一味「!!」


『！風雅、大丈夫、怒らないで』


少し昔のことを思い出して胸が痛むが、まずは風雅を宥める。


ﾛﾋﾞﾝ「…言いたくないことだったらごめんなさい。…世間ではあなたは10年前行方不明になったと報じられているわ。それはなぜ…？」


…久しぶりに人に外の人に会ったためこの質問を懐かしく感じた。私は威嚇している風雅を宥め、ロビンさんという女性を見る。


『…“新聞に書かれていることが全て正しいわけじゃない”…』


私の言葉にロビンさんは驚いた顔をしたあと口を閉じた。


周りの人達も口を閉じて黙っている。けれどその沈黙を破ったのは…


ﾙﾌｨ「まあそんなことはどうだっていいや!!」


『!!』


にっしっし！と笑う船長さんを見て私は戸惑っていた。


そして船長さんは信じられない言葉を口にする…。

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