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✽youside
in妖国
数日後…
いつものように私は朝起きたあと、相棒の白虎の風雅の背中に乗り、国を見て回っていた。
困ったことはないか、みんなが幸せに暮らせているか、それを確かめるには自分の目で見る他ない。
…かつて、父と母がそう教えてくれたように。
街を歩いていると…
「A様！見て！ぼく、前より少し上手く変化出来るようになったんだ！」
と、豆狸の妖の男の子が駆け寄ってきた。
私は風牙の背中から降りると、男の子と目線を合わせるようにしてしゃがんだ。
『そっか、すごいすごい。今度またゆっくり見せて欲しいな』
そう言って微笑んでから男の子の頭を撫でた。
すると男の子は嬉しそうに「うん！」と笑ってお母さんの方へかけて行った。
私はもう一度微笑んだ後また風牙と国を歩いて見て回った。
「A様！これ、持ってって食べてください！今年のは出来がいいんだ！」
「姫様、この前はありがとうございます。うちの子供の怪我を直してくれたと聞いて…」
国民の元気な姿に私も嬉しくなる。するとグルル、と風雅が唸った。
《そろそろあいつらを見に行ってやろう》
私は風雅の声に頷く。
私の日課は国を見て回ったあと、行くところが2つあるのだ。
そして妖の者は皆、動物の声を聞くことができ、会話をすることが出来る。
『うん、背中、のせてね』
そう言って風雅のふわふわの背中を撫でながら乗せてもらうと、風雅は駆け出した。
…そして着いたところは…
『みんな、またせてごめんね。 』
国の外れにある丘の上の花畑だ。そこにはたくさんの動物がいて、みんなAを待っていたようだった。
そして、私は風雅の背中から降りて 1頭の獅子に近づく。
『痛いところはない？』
そう聞くと獅子は唸って
《ああ。お前のおかげだ。感謝している》
そして大きな顔を私に擦り寄せてきた。
私は嬉しくて微笑むと獅子の頭を撫でた。
『ふふ、くすぐったい。でも元気になってくれてうれしい』
そのあとは他の動物達を診て回った。
そう、ここにいる動物は皆、怪我をしているのだ。
そのほとんどが“人間”に虐待をされた動物達だ。
…たまに旅に出かけては私は動物を救ってこの国に連れてきて治療をするのだ。
そして治療を終えた動物のほとんどがこの国に残りたいと言う。
だからこの国には妖と共に動物が多く共存をしているのだ。
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sora(プロフ) - ありがとうございます！！今受験のため更新がこ出来ていなくてごめんなさい(>_<)もう少しお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年2月22日 0時) (
レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - すごい面白くて必死に読んでました！更新楽しみにしてます！ (2019年2月20日 18時) (レス) id: cb802c0a66 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！最近忙しく更新ができていなくて申し訳ないです(>_<)空いている時間に更新を頑張るのでまた読んでくださったら嬉しいです(*^^*) (2019年1月25日 21時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 凄く面白かったです！続き楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2019年1月25日 12時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 夏季さん» 本当に申し訳ありません。そしていつも応援して下さり本当にありがとうございます！ (2018年12月16日 17時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年12月1日 18時
