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…ここは妖国。通称妖の国。
ある部屋の一室ですやすやと眠っている少女が隣に横たわっていた白い虎に顔を擦り付けられて目を覚ます。
『…もう、朝…？』
少女はそう言うとまだ眠そうな目を擦りむくりと体を起こす。
大きなくりっとした目にクルクルとした肩までの綺麗な黒髪。ほっぺはうすく色づいて唇は小さくぷっくりとした赤色。
そして目につくのは頭からのぞくふわふわの2つの白い耳。少女の後ろに見える9本の尻尾。
そう少女は九尾とよばれる妖なのだ。
そんな彼女に誰もが見とれ、少女はこう呼ばれる。
＿＿＿白雪姫、と。
そして少女が部屋を出ると召使いの妖がにこりと笑っておはようごいざます、A様、と言う。
少女は笑って挨拶をしたあと
『…弟たちはどこ？』
ときく。召使いに居場所を聞いて食事をする広間へ行くと珍しく早く起きている双子の弟が何か難しい顔をして新聞を読んでいる。
やはり、少女の双子の弟だという男の子からもふわふわの耳とたくさんの尻尾が見えている。
『シュン、ユウ、おはよう。何を読んでいるの？』
そう少女が聞くとまだ幼い2人の弟は嬉しそうに少女のそばにやって来て
シュン「ねえちゃん、これ！海賊がしほうのとうをおとしたんだって！しほうのとうって海軍だろ？この海賊すげーぞ！」
と、はしゃいで嬉しそうに笑う。
けれど少女は弟の言葉を聞いたあと固まって、弟の持っている新聞を見た。
記事の内容は今話題の麦わらの一味が司法の塔、エニエスロビーに仲間を助けるため、乗り込んだというものだった。
そして結果は麦わらの一味の勝利。
その内容を見て少女は驚きながらも嬉しそうに笑っていた。
ユウ「…？おねえちゃん、うれしそうだね」
弟の言葉に少女は笑微笑む。
『…海賊って自由ですき』
そして2人の弟の頭を撫でると、ちょうど召使いがご飯を運んできた。
『さぁ、冷めないうちにご飯を食べよう』
少女に施されて2人の弟は席に着く。
シュン「ねぇちゃん、おれいつかこの海賊に会ってみたい！」
太陽のように笑うシュンに微笑んでから
『わたしも』
と言って少女はもう一度麦わらの一味の記事を見て温かい朝食を食べ始めた。
けれど朝食を食べる弟を見る少女の目はどこか悲しそうだった…。
…そして少女とこの海賊が出会うのはもう少し先のお話…。
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sora(プロフ) - ありがとうございます！！今受験のため更新がこ出来ていなくてごめんなさい(>_<)もう少しお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年2月22日 0時) (
レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - すごい面白くて必死に読んでました！更新楽しみにしてます！ (2019年2月20日 18時) (レス) id: cb802c0a66 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！最近忙しく更新ができていなくて申し訳ないです(>_<)空いている時間に更新を頑張るのでまた読んでくださったら嬉しいです(*^^*) (2019年1月25日 21時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 凄く面白かったです！続き楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2019年1月25日 12時) (レス) id: caa5a8f062 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 夏季さん» 本当に申し訳ありません。そしていつも応援して下さり本当にありがとうございます！ (2018年12月16日 17時) (レス) id: 6f4d88280c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2018年12月1日 18時
