【おそ松さん】ラ ッ キ ー ス ケ ベ【おそ松】【学生松】

▽ラッキー6 ページ9

｢到着っ！｣




さぁカラ松、行くよーと声をかけた。



…が、カラ松からの返事がない。




ただのしかばねのようだ((




｢…じゃなくて。

あれ？どこ行った？？｣




｢…おいっ…Aっ…。｣



｢あー、カラ松ー。｣





やっと見付けたカラ松は、ゼェゼェと肩で息をしていて、なんだか疲れているようだった。





｢どーしたの？｣


｢どーしたの、じゃない！何故走るんだ…！
お前の足に追いつけるわけ無いだろう…っ！｣


｢あ、ごめん。｣






うん、確かに走る必要はなかった。



そこは謝ろう。そこは。







｢でも、時間無くなっちゃうから急ぐよ！｣



｢あ、あぁ…。｣







そして、私たちは水着売り場に来たわけだが…。





｢カラ松、浮いてんね。ププッ…。｣


｢帰る。｣


｢ままま！！落ち着こ！？｣






来たのはよかったが、男がカラ松しかいなくて、周りからの視線がイタイ。



ま、いーや。取り敢えず選ばなきゃだ。





｢A…。これはどうだ？｣




あんなに嫌そうにしてたのに、しっかり選んでくれる。



流石カラ松。



そして、カラ松が選んでくれた水着を手に取って見てみる。




｢…これ？｣



｢あぁ。｣





それは、青を基準にしたビキニだった。





｢カラ松は、これでいいと思う？｣



｢勿論だ。青だし、すごくセクシーで、Aに似合うと思うぞ。｣




｢ふ〜ん…。

じゃあ、これでいいや！｣




｢そんな簡単に選んで…。｣




｢え？そのために来てもらったんだよ？
ありがとね、カラ松！｣




｢そうか…。ならよかったんだ。｣




｢変なカラ松ー。じゃあ、お金払ってくんね！｣




レジに行こうと歩こうとしたその時だった。





｢A！待ってくれ…！｣




｢…ん？｣




カラ松に引き止められたのだ。


やっぱ、今日のカラ松変？



そんな時、すこし大きな声でカラ松は言い放った。




オレに…オレに払わせてくれ！ …と。



｢え！？｣



うん、やっぱり今日のカラ松可笑(おか)しい！



まあ、いつも可笑しいけど！



｢いやいやいや！無理やり買い物付き合わせた挙げ句、お金払わすとか、私そこまで最低じゃないからね！？｣


｢…いや、払いたいんだ。｣


｢…は？｣


｢だから、お願いだ。｣


｢…そこまでいうなら仕方ないけど……。ありがとう。｣




ほんと、変な人。でも、いい人。

ほんと、優しいなぁ…。





好きだった。 好きになってよかった。







この後は、家まで送ってもらった。




明日が楽しみだ。

▽ラッキー7　→←▽ラッキー5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す