激昂 ページ17
貴女「っいった・・!」」
首筋に走った激痛とともに、Aの身体は前のめりに傾いた。
背後に付いた青年・・、沖田はAを気絶させるつもりで急所を強打したのだろう。
だが、Aは手をついて耐えて見せた。
沖田「あれ?今ので気絶させるつもりだったんだけど。
君、見た目によらず丈夫なんだね。」
貴女「っ・・」
激昂した視線を沖田に向け、Aは強く唇を噛む。
彼の容姿が美しいだけに、向けられた表情はより際立って迫力があった。
抜刀しようと柄に手を触れるが、その右手は手首ごと締め上げられる。
土方「アイツを殺したのはお前か?」
貴女「!?」
『トシさん』と言いかけた声を寸前で止めた。
ギリギリと手首を掴む手は緩む気配が無い。
真実を言おうか否か瞬時に迷ったが、沖田がその思考をとめる。
沖田「この子・・、本当にアイツを斬ったの?」
土方「どういう意味だ?」
目を丸くしながら沖田はAと先程彼が倒した男を交互に見やる。
沖田「だって、普通人を斬ったら少なからず返り血はつくでしょ?
けど、この子、全く付いてないじゃないですか。」
『あぁ』と土方も不思議そうにAを見つめた。
威嚇的な視線に怯まず、
貴女「離してもらえませんか?」
と、痛みの引いてきた首を撫でながら土方に明眸を向ける。
目を合わせた瞬間、千里眼に土方の“記憶”が映った。
その記憶を見た彼は人知れず『やっぱり』と思う。
土方「『鬼殺し』とは一度ゆっくり話してみたかった。
悪いが俺達に同行してもらうぞ。」
土方の記憶、千里眼に近藤の姿が映った瞬間、Aは目を見開いた。
土方、沖田と同じ浅葱の羽織に身を包む我が師、近藤勇。
ついて行けば近藤に会う事になる。
そう悟った直後、Aは土方の手を振り払った。
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岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん>いえ、そう質問してくださると私も勉強になります!ありがとうございます! (2015年3月28日 17時) (レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 岬鬼さん» いえ、こちらこそ間違えてすみません!!(>_<) (2015年3月28日 9時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - シープJrさん» シープJrさん>はじめまして、コメントありがとうございます。 いえ、主人公は女の子になります。男装している設定なんですが、わかりにくくて申し訳ありません! (2015年3月28日 5時) (レス) id: 2c654a1a4c (このIDを非表示/違反報告)
シープJr(プロフ) - 質問なんですが、夢主は男ですよね? (2015年3月28日 0時) (レス) id: 1811e5b73e (このIDを非表示/違反報告)
岬鬼(プロフ) - ☆晴華☆さん» ☆晴華☆>それと、映画があんまり好きじゃないかな汗 大音量で聞くのがちょっと苦手(~_~;) (2013年8月24日 7時) (レス) id: 37539a4d10 (このIDを非表示/違反報告)
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