検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:96,178 hit

7回目 ページ9

すいません

設定変更です!

夢主の年齢、20歳だったんですが、18歳という事でお願いします!

******************


光を感じ、目を開けた。

枕元の時計はお昼の12時を指している。


泣き疲れて、寝てしまったのだろうか。


携帯を開けると着信の履歴が表示された。

ひぐっちゃん、銀ちゃん、姐さん、森さん、中也さん。

定時にこない私を心配してくれたのかな。


体が重い。

目が痛い。


体を再びベッドに預ける。



それでも、浮かんでくるのはあのキスシーン。



のろりのろりとベッドから降り、支度を始める。



心配もかけてしまったし、行こう。


目は腫れているので、花粉対策用の眼鏡をかけた。



A「大丈夫、大丈夫…」

自分に言い聞かせ、仕事場へと足を運んだ。







紅葉「A!」


聞き慣れた、優しい声がかけられた。


A「姐さん…」


紅葉「どうしたのじゃ…昨日は。
携帯も繋がらなかったではないか…」


A「…すいません……」


紅葉「無理をするな…わっちはいつでも話を聞く…」


そう言って、私を腕の中に引き寄せた。

暖かい。

人の優しさ。


A「はい…」



それでも、私は話せなかった。





中也「おいA手前!!」


視界の端に、中也さんが映る。

A「中也さん…すいません、迷惑かけて…」


そう言うと、呆れたような顔をした。


中也「んな事どうでも良いんだよ…無理すんなよ」



ぶっきらぼうに放たれたその言葉を、嬉しく感じた。

少しだけ笑みが漏れた気がする。

A「ありがとう、ごさいます」



下を向くと涙が溢れそうで、上を向いて応えた。


そんな私に安心したのか、2人も表情を柔らかくする。

紅葉「それでは、わっちは仕事がある故戻るぞ」

A「あ、はい!お疲れ様です!」


まだ業務中だった。

幹部様の手を煩わせてしまったなんて。



姐さんは私の頭に手を置き、静かに言う。

紅葉「A、今日は帰って休め」


A「え…?」


そういう訳にはいかない。

昨日も途中で帰り、今日まで休んだら…リストラなんて事も…。

顔が青ざめる。


そんな私の様子を察したのか


中也「大丈夫だ。首領直々の許可だからな」


A「よかった…」


私はその言葉に甘え、家へ引き返すことにした。

8回目→←6回目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
192人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆちよきし(プロフ) - 完結おめでとうございます。これからも、頑張ってください! (2019年4月23日 5時) (レス) id: 46d1d00e6e (このIDを非表示/違反報告)
彌鵺 - コメント&リクエスト失礼します!出来たら太宰さんと夢主の甘いのを書いていただけたら………。無理なら全然大丈夫です! (2019年4月21日 0時) (レス) id: 9306bd30af (このIDを非表示/違反報告)
たまごぷりん(プロフ) - 最小年幹部じゃなくて最年少幹部ですよ。17ページ目です。 (2019年4月20日 11時) (レス) id: d35abfd515 (このIDを非表示/違反報告)
小田亜矢子(プロフ) - 初コメント失礼します!!リクエスト大丈夫ですか?良ければ、ドSのだざぁさんを見たいです!相手は夢主で(( (2019年4月19日 18時) (レス) id: ce06f91552 (このIDを非表示/違反報告)
ぼっち - つばたさん» 有難うございます!更新、頑張っていきますね! (2019年4月19日 5時) (レス) id: 7b6511147e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぼっち | 作成日時:2019年4月15日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。