【文スト】早い者勝ち【太宰治】

番外編 27回目 【嫉妬】 ＊つばた様リク ページ33

太宰side


A「それでですね……」

中也「………嘘だろ……」



小さく笑うAと、目障りな中也が視界に映る。

この感覚は、前にもあった。



ため息を吐き出して、仕事に戻る。

心臓がうるさく響く。



やはり私は嫉妬深いのだろうか。

我慢できなくなり、Aと中也の元へ向かう。


あちら側も私に気づいたみたいでAは表情を明るく、中也は目に見えて機嫌を悪くした。


そんなAの反応に喜ぶ私は、単純だ。



太宰「ねえA。その蛞蝓と一緒に居たら湿気がうつるよ？」

中也「あ"ぁ？うるせえ青鯖」



いつもの口喧嘩が始まる。

Aは苦笑していた。


太宰「蛞蝓」

中也「青鯖」


キリがないな。



A「あ、そうだ中也さん。これがですね…」



また、中也か。



気持ちが抑えられなくなり、Aを連れ出した。




Aside


A「だ、太宰さん？」

太宰「その"太宰さん"と言うのをやめてくれないかい？」


いきなり、そんな事を言ってくる。


A「え、それじゃあ……」

太宰「下の名前で呼びたまえ…中也の事を下の名前で呼んでるんだから…出来るよね？」



何故中也さんのことが出てくるのか。

太宰さんはにっこりと笑って急かしてくる。

もう逃げられない。


けれど、意外にも恥ずかしいものだ。


A「…お、………おさ、治……？」


顔に熱が集まる。

頭に、感触。


太宰「ん、まあ許してあげよう……」

私の頭を撫でた後、でも。と続けた。




太宰「私にも構ってくれたまえよ？」









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ど、どうでございましょうか？


想像と違えば、いつでもお申し付けください！

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