不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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きり丸「A〜〜〜っっ！！！」


A「？」


下からきり丸の声？


身体を少し動かして、下を向いた。


A「きり丸？どうしたの？」


少しだけ声を張って、きり丸に聞いた。


きり丸「歌声が聞こえたから来てみたんだ！みんないるぞー！」


A「！ホントだ......よっ」


ぴょいっと木から飛び降りた。


兄さんがいたらすごく怒られるけど、今はいないから大丈夫。

バレなきゃ問題ない。


A「っとと.....どうしたの、みんな」


喜三太「Aの歌声が聞こえて、気になってみんなで来たんだ〜」


A「そんなに聞こえてたんだ......」


気づかなかった......

今度からは気をつけよう。


乱太郎「なんの歌を歌ってたの？」


A「母さんが、よく歌ってくれた歌」


乱太郎「そうなんだ〜。ね、私たちにも教えて？」


A「ん、いいよ」


金吾「Aは、歌上手なんだね」


A「そんなことないよ。あまり自信はないかな.....」


だからみんなに聞かれないように、裏山に来たんだし.....


金吾「そんなことないよっ！透き通ってて、すごく綺麗だった」


A「！ありがとう。優しいね、金吾」


金吾「っ！！」


A「？」


金吾、顔真っ赤っかだ.....


A「お熱？」


金吾「ちっ！大丈夫！！」


A「そっか。じゃあ、教えるね」


僕はみんなにお歌を教えた。


きり丸「金吾、堕ちたな」


兵太夫「Aは結構天然人たらしだからねぇ.....」



真っ赤な顔の金吾を見て、そう会話をしていたそうな....

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