不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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みんな「朝を超えて 昼を超えて 夜を超えてゆくんだ 雲を超えて 月を超えて 星を超えてゆくんだ 星空の下に浮かべた涙 みんなに会いにゆくよ〜！」


A「ふふっ」


みんな上手だ。


いつの間にか、大合唱になってた。


A「？.....わ」


ピヨピヨと鳴き声が聞こえ、空を見上げた。


A「おいで」


手を差し出すと、指に止まった小さな小鳥。


青い鳥だ。


A「僕たちのお歌に誘われちゃったかな」


小鳥「ぴよっ！」


A「ふふっ」


かわいい。


A「小人さんのロンド 巨人さんのロンド 宇宙人のロンド 気がつけば僕も 寂しがりのロンド 忘れんぼのロンド 照れ屋さんのロンド 笑顔で歌うよ」


きり丸「楽しいなっ！」


A「！うん、楽しい」


自然と笑顔がこぼれてくる。


A「ね、ことりさん」


肩に乗ってる小鳥さんに笑いかけた。


小鳥「ぴぃっ！」


みんなで歌うの楽しい。


面白い。


A「ん、ふふっ.....(*´∀｀ *)」


黒木「綺麗」


A「え？」


黒木「なんでもない」


A「？変なの、庄左」


黒木「Aがそんなに無邪気に笑うの珍しいなって。いつも浮世離れしてるからさ」


A「失礼だよ。僕だって楽しかったら笑う」


黒木「ふふ、そうだね」



今は、本当にただ、楽しいんだ。

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