. 前世の婚約者は人気アイドルの我妻くん ２

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昔の好で一度だけなら、と受け入れた。


収録は来週らしく、それまでにテレビ局に行って打ち合わせをしなければならないとのことだった。


そのため私と律はテレビ局に来ている。


ｽﾀｯﾌ｢ToKuさんとマネージャーさんですか？
お待たせ致しました｣


テレビ局にある食堂での打ち合わせ。


スタッフの後ろで前田がニヤリと笑っていて。


｢あの打ち合わせの前に少しいいですか？｣


ｽﾀｯﾌ｢？はい｣


私はニッコリと笑って前田の前に立つ。


｢取り敢えずお前一発殴らせろ｣


前田｢久々に会ったというのに酷いですねぇ〜｣


律｢当たり前でしょ｣


｢ゲスメガネ、変なことしたら昔みたいにぶっ飛ばすから｣


ｽﾀｯﾌ｢お、お知り合いで？｣


｢昔の知人です。
お時間頂いてすみません、

始めましょうか｣


椅子に座り資料を渡される。


メモを取りながら聞いているとやはり“鬼”の事


ｽﾀｯﾌ｢ToKuさんと我妻さんにはそのコメントで出ていただきたく思っております。

簡単なコメントでいいので｣


簡単な、ね


私と善逸からすれば簡単に、と思うほど難しくなる。


前田｢鬼を斬っていた“組織”についてもするつもりですので｣


あぁやっぱり此奴はそのために呼んだんだ。


私も善逸もボロを出さないようにコメントをしなければならない。


前田｢今各学界で昔の鬼とその組織についての研究が進められています、

其方の内容も見ていくつもりですから。｣


｢へぇ、研究ねぇ｣


ｽﾀｯﾌ｢鬼を壊滅させた後、生き残った方が書き残した書物が廃墟から見つかったんです

それを元に調べているようですよ｣


廃墟って誰のだろう


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