【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が53こ ページ6

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赤司side


Aがあいつと別れてから数日。
最初は元気の無かったAも、徐々にいつも通りになってきていた。



『あぁ、アレン様かっこいい……！やっぱり2次元！2次元キャラが1番だよね〜！』



ただあの影響は大きかったのか、Aの好きという気持ちはゲームのキャラへ。



「……何ニヤついてるんだ、気持ち悪い」

『むっ、五月蝿いな！あんたには関係無いでしょ！』



……はぁ。
溜息もつく。
ようやくAをあいつから離れさせる事が出来たというのに、次のライバルはゲームのキャラか。



Aの僕に対する今の好感度をパラメーターにするならば、確実にマイナス。
マイナスからのスタートだ。
僕も女遊びは辞めたが……。
とりあえず、マイナスの数字をどうにかして0の地点まで持って行かないとな。



『……あ！さつきさつき！見てみてー！アレン様ほんと理想の王子様なんだよっ！』



あの日からAは、確実に更に可愛くなった。
失恋したからか。



「赤司っち！次こそは早くAっちを自分のものにしないとっスね」

「……言われなくても分かっているよ」

「あれだったら俺も少しは協力しても良いっスよ？黒子っちも協力するっスよね？」

「え、面倒くさ……じゃなかった、少しくらいなら良いですよ。ミジンコ1匹分の労力なら赤司君にあげても良いです」

「それほとんど断ってるのと一緒じゃないスか！」



どうやら涼太もテツヤも、テツヤは多少ふざけているが僕を応援しているらしい。



「俺もお菓子くれるなら手伝ってあげても良いよ〜」

「見返り求めんスか？！」



敦もだったか。
僕の目の前で騒いでいる3人に、心なしか自然と笑みがもれる。



……いつまでも、このままではまずいしな。
Aを手に入れる為なら、どんな手段もいとわないと思ってはいるが。



「……涼太、大丈夫だ」

「え、何スか？」

「人の力を借りて振り向かせても意味は無い。好きな女は自分の力で手に入れる。」



完全にAが僕を好きになるまで、時間はそれなりにかかりそうだがゆっくりと落としていこう。



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