意地悪が95こ ページ48
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私はうつ伏せになっているため、赤司君の表情は良く分からない。
けれどこのままだと私の初めてが危ない、気がして。
『ッあ、あの……!や、やだよ……っ、付き合ってもないのに……!お、お願い退いて……っ!退いてよ……!誰か、助けて……っ』
「……」
『あ、赤司君……っ』
「……責任を取れって、そういう意味じゃない」
そして泣きそうになっていると、上に居る赤司君が私の頭を撫でた。
泣いている子供をあやすような優しい手つきで、思わずびっくりしてしまったけど。
「A、熱は治った?」
『え、あ……熱くは……ない……』
「だるくない?寒気は?目眩は?」
『……しない……』
「そう。なら良かった、じゃあ今日は休みだし念の為まだ僕の部屋で休んでいなよ」
『あ、いや……でも……』
「何もしないから。この硬くなったものは一人で処理してくるよ、その間に着替えて歯磨いて寝癖も直しておきなよ?アホ毛みたいになってるから」
『っ、あ!ね、寝癖……うん……』
赤司君が私の上から退いていく。
そのお陰で私の上にあるのは毛布しか無くなって。
赤司君が部屋から出て行く。
その時に聞こえた小さな独り言。
「……まだ、Aは僕に拒否反応を示すのか……」
顔を、ちらりと盗み見たら少しだけ悲しそうだった。
『……』
残された私。
毛布をぎゅっと掴む。
まだ残っている、さっきまで赤司君が居たぬくもりが。
赤司君の良い匂いが。
襲われるのは、嫌だけど。
赤司君が退いてくれてほっとしたけど。
ちょっと寂しいな、なんて。
私が……服を、ちゃんと着ていたら。
もう少しあのまま赤司君に抱き締められていたかった。
『……変なの』
赤司君の事は嫌いなはずなのに。
あれだけ憎んでいたのに。
今では、そんな事を思っちゃって。
撫でられた頭が熱い。
赤司君に触れられた箇所が熱い。
熱を帯びていく。
鏡を見たら、私はりんごみたいに真っ赤だった。
『早く着替えなきゃ……』
ぱちんと頬を軽く叩いて気を取り直す。
側にあった体温計で一応測ってみると平熱。
問題無い。
赤司君が帰ってくる前に早く、着替えないと。
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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葵(プロフ) - 関節じゃなくて間接なのでは? (2020年3月17日 21時) (レス) id: 349b72f88b (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - カコさん» 赤司様ぁぁぁぁぁ!!!夢主の彼氏になったら夢主をたくさん虐めてくださぁぁぁい!!!大好きでぇぇぇす!!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 朱香さん» もうここからは最後まで駆け抜けれますよ笑 エレベーター上ってます笑 早く彼氏彼女になるんだ赤司様と夢主!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - *杏花*さん» 無限にあっても足りないくらいですよね笑 ちょっと好きになりつつある夢主を完全に落とすまであと少しですね!赤司様頑張れ!私も最後まで頑張ります!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 真理亜さん» そんな事言ったらすぐ赤司様に襲われちゃいますよ笑 赤司様はドSですからね、耐えれますかね……?ぐへへ(^p^三^p^) (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@復帰しました | 作成日時:2017年12月24日 12時