【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が69こ ページ22

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それからしばらくして、部活のお昼休憩中にまた赤司君と一緒にご飯を食べる事になった日。



青峰君は赤司君の機嫌を損ねて外周中。
黄瀬君もとばっちりを受けて外周中。
さつきは黒子君とお昼ご飯を一緒に買いに行って、緑間君と紫原君はお菓子の事で言い争っている。
そんな状況下の中、必然的に赤司君と二人きりになった時の事。



『相談って？』



赤司君が、私に相談したい事があると話を持ちかけてきた。



「……僕の、好きな人についてだよ」

『え』

「何？」

『あれ冗談じゃなかったんだ……』

「冗談で好きな奴が居るなんて嘘、つく訳が無いだろう。」

『いや、まぁそうかもだけど……で？好きな人、って大分前から言ってるけど進展とかはあったの？』



赤司君の好きな人。
ちょっと気になるから、というか弱みが握れるかも。
そんな理由で、話を聞いてみる。



「……全く。一緒に出掛けた事は何回かあるが、その子は全然僕の事を好きにはなってくれなくてね、まだ僕の事が嫌いみたいで」

『ふーん……、赤司君の事が嫌いとか、その子私と気が合いそう』

「……もしかしたら、僕と友達、という事すら思っていないかもしれない」

『うわ、私も赤司君の事は友達とは思ってないよ』

「じゃあ何だと思ってるの？」

『……うーん、他人？』

「……」



私があははと笑って言うと、赤司君は黙ってしまう。
他人はさすがに言い過ぎたかな



すぐさま否定して、只のクラスメートと言っておいた。
それか部活仲間、主将。
でも赤司君とは友達……って程親しくないっていうのは本音だし事実。



「……その子も、同じ事を言うだろうね」

『え、ちょ、その子紹介してよ、赤司君の事が嫌いってだけで数少ない私の仲間みたいなもんだし、……何なら赤司君とその子が付き合えるよう協力してあげても良いし？』

「絶対紹介しない」

『何で？！』

「その子、本当に可愛いから他の奴の視界には入れたくない」

『……そんな？』



好きな子というのはあの赤司君がそこまで言う程の美少女か。
モデルをやってたりする子、とか？
そもそもこの学校内に居るって事も分かんないし。



他校の子だろう。
少なくとも私の知り合い、この帝光でモデルを仕事としてやっている奴なんて黄瀬君だけだ。





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