【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が50こ ページ3

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そしてそんなある日、事件は起きた。



それは休日の事。



先輩にもし暇だったらどこか行きませんか？と誘ってはいたけど、何も連絡は来ていない。
……忙しいのかな。



だから私は仕方無く、憂鬱な気分を晴らそうと1人で買い物に来ていた。



『この服可愛いなぁ……でも私には似合わなさそう……こっちは……背中出す奴……可愛いけどちょっと恥ずかしいな……』



余計な事は考えないと独り言を呟きながら服を見る。



すると向かいのお店の影に見えた、人影。
見覚えがある。



『……先輩……？』



先輩だ、間違いない。
嬉しくなって思わずお店を飛び出した。
何か用事中だったらどうしよう、そうも思ったけど休日に先輩に会えた事が何よりも嬉しい。



少し話すぐらいなら……人混みを掻き分けて、先輩の元に走って行く。



『……先輩っ！』

「……ん？」



しかし、私は先輩の服の裾を掴んで動きを止める。



「だれ？この子」



先輩の隣には、綺麗な女の人。



『……あ、え、えっと……あ、貴方は親戚の人……とか、ですか……？』

「はぁ？何言ってんの？私彼女だけど？……ねぇ、この子誰？」

「……」



彼女……？
……それは、私のはずじゃ……？
でも、じゃあどうしてこの女の人は先輩と腕を組んでるの？
どうして、そんなにも距離が近いの？



訳が分からなくて、先輩を見つめる。
……まさか、違う、よね……
最近……私に、冷たかったのは……そういう事じゃ……無い、よね……



『せ、先輩……、あの、彼女は私ですよね……？』



思いきって、聞いてみる。
だけど返ってきた言葉は……



「……違うけど？」

『……え？』

「……もういいか」

『……え、え……？』

「彼女はこっちの子、Aちゃんは只の友達でしょ？」

『え……？』



にこやかな笑顔と共に、聞かされた聞きたくなかった言葉。



「何〜？彼女じゃないのに、今の彼女は私とか聞いたの？何それ、ストーカー？」

『そ、そんな……ち、違います……』

「あ、もしかして全然身体を許してくれない子ってさ、この子？」

「そうだよ」



頭が追いつかない。
疑問符ばかりだ。
先輩と、女の人の会話についていけない。
目の前に居るのは、本当に先輩……？



雰囲気も、私を見るその目も冷たくて、見た目は同じなのに、別の人と喋っているような気分で。



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